なおぶみ

アイスと雨音のなおぶみのレビュー・感想・評価

アイスと雨音(2017年製作の映画)
3.5
単純にワンカットの撮影と、それを成立させる監督や役者の熱量は凄いと思った。

ただ熱量がすごいだけに、なんとなく個人的に乗り切れない部分があったなと感じました。

たぶん鑑賞者である自分が時期的に、その時だけの一瞬を追うというより、
追いかけたいもののために自分を軌道に乗せたい、計画性を持たせたいというフェーズだったからではないかと思いました。

(ちょうど自分が少し前、迷いに迷って大好きな街を離れて、都会でやっていくという感じだったので、時期が違えばラストの歌も響いたかもしれないし)
そういう意味で言えば観る時期を選ぶ映画なのかもしれないです。

(今乗れなくても、過去、あるいは未来の自分なら乗れるかもしれない、みたいな)


ところどころハッとするようなセリフがあってそこは好きでした。あと下北沢の風景と。

最後のメッセージは、賛否あるでしょうけど、あの台詞に辿り着きたかったんだろうなーと思いました。


3/26追記
乗れない理由がなんとなく分かって、MOROHAの曲が、映画で使うにはメッセージ性強すぎるんではと思いました。
ライブで映える曲だからなおさら強い。

あと、熱がある映画だから、観てる自分が負けたくないと身構えてしまったのかもしれない。
なんにせよ観てる側に賛否あれなにかを突きつけようとする映画ですね。
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