珠紀

スキン~あなたに触らせて~の珠紀のレビュー・感想・評価

4.5
なんか凄い物語を観た...。

ピンクとパープルの可愛い背景、家具、小物、お洋服。今っぽく言うと、ゆめかわカラーっていうのかな...。これがまた登場人物の姿を引き立てる。映え〜。

作品の事をもっと知りたくて調べたところ、監督が「恐怖こそピンクと結びつけた方が面白い」みたいな事を、インタビューで言ってたようで。

語彙力がないので、なんて言ったらいいか分からないが、これ、個人的に凄くささるお言葉。その考え、素敵。わかる。

ただ、物語は、ピンクでもパープルでもなく、暗い色をぐしゃぐしゃに混ぜたような...うーん、ピンクの綺麗な画用紙に、墨汁垂らした感じ?

おつぃんつぃんノーモザイク。お脱糞もあるので、食事しながら観る方は注意かも。


登場人物は主に"奇形"と言われている。

口と肛門が逆に付いている。眼球がない。
顔の半分が変形している。などなど。
自分の身体の一部を「必要ない」と自傷する人物もいた。

観終わったあと、これら全てのキャラクターが不思議と魅力的なのは何故だろう。よく分かんない世界なのに。

特に眼球の無い女性、ラウラを好きになった。あと冒頭に出てくる紹介人の、裸のおばあ様。ありのままの姿にヒール、煙草はいいぞ👠


美しいものの裏にある恐怖。
なるほどって感じ...。
監督、これがデビュー作ってまじか。
珠紀

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