星降る夜にあの場所で

スエーデンの城の星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

スエーデンの城(1962年製作の映画)
4.0
原作は『悲しみよこんにちは』のフランソワーズ・サガンの戯曲です。

テーマ曲は有名ですよね。

オープニングの雰囲気から本格的なミステリーを想像する方もいらっしゃるだろうが、すぐに『あれ?』となるはずです。

中盤あたりからは格式ある旧家の伝統を守るために様々な方法で口封じを試みるのですがことごとく失敗する。

その様子をコメディタッチでガッツリと描いています。

笑えてしまう背景の要素となっている登場人物を簡単に説明しておきます。

・スウェーデン城の主(短気で横暴)
・主の従弟(司法大臣の甥にあたるらしい)
・主の後妻(フェロモン出しまくりの妖艶妻)
・ 妻の実兄(シスコンとい うより妹 を1人の女性として見ている)
・主の前妻(キーパーソン。天然のおバカちゃんではあるが…)
・主の姉(過去の栄華が忘れられない時代錯誤者)
・城の使用人(城の住人には絶対服従を誓ってはいるが、どこか抜けている)
・主の母(ストーリーには絡んでこないが、ラストシーンで笑わせてくれる)
・子供の使用人(可愛い♪)
・犬(お遊びの犠牲となる)

前記した口封じのターゲットにされてしまうのは、ある衝撃的な事実を知ってしまった主の従弟です。

退屈な毎日をまぎらわす兄妹のお遊びにしては、いささか度を越え過ぎかと思うのですが、どうでしょう…(笑)

モニカ・ヴィッティ、シュザンヌ・フロ ン、フランソワーズ・アルディ(【さよならを教えて】が大ヒットした歌手)と女優陣もベッピンさん揃いです。