こころやすらぎメンマ

デトロイトのこころやすらぎメンマのネタバレレビュー・内容・結末

デトロイト(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「ここに正義はねえ!」

60年代に起きたデトロイト暴動の最中、モーテルで起きた一夜の出来事にフューチャーした作品。

理不尽な暴力と痛々しい場面が一生続くのかと思えるくらい長く感じて、見ていてとにかく苦しかった。
ラストの判決にも納得がいかないし、事件がトラウマになったボーカルの人の表情が曇る瞬間がリアルで痛ましかった。
約60年経った今も同じような惨劇が止まないことが悲しい。

「白人が踊る曲を歌いたくない」とグループでの活動は辞めてしまったけど、地元の聖歌隊で歌を捨てなかったことが唯一の救いだった。

BSで放送されていた中国で暮らす黒人男性がインタビューの中で「中国でも映画館やレストランで入店拒否されることがある」「だけどアメリカのように、警察官に殺されることは無いよ」と答えていたのを思い出した。