デトロイトの作品情報・感想・評価

デトロイト2017年製作の映画)

Detroit

上映日:2018年01月26日

製作国:

上映時間:142分

ジャンル:

あらすじ

1967年夏、デトロイト。暴動で街が戦場と化す裏側で、世界を揺るがす“ある事件”が起きていたー デトロイトの暴動発生から2日目の夜、ミシガン州兵隊の集結地付近で銃声の通報があり、デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元の警備隊が、アルジェ・モーテルの別館に捜索押収のため乗り込んだ。何人かの警官が捜査手順を無視して、モーテルの宿泊客たちに不当な強制尋問を始めた。この尋問で、誰彼構わ…

1967年夏、デトロイト。暴動で街が戦場と化す裏側で、世界を揺るがす“ある事件”が起きていたー デトロイトの暴動発生から2日目の夜、ミシガン州兵隊の集結地付近で銃声の通報があり、デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元の警備隊が、アルジェ・モーテルの別館に捜索押収のため乗り込んだ。何人かの警官が捜査手順を無視して、モーテルの宿泊客たちに不当な強制尋問を始めた。この尋問で、誰彼構わず脅迫し自白を強要する「死のゲーム」が展開されていく・・・。

「デトロイト」に投稿された感想・評価

白人至上主義の世の中の現実を酷く突き付けられた。
尋問のシーンにはヒヤヒヤ。臨場感すごいがもう止めて!って思うくらい、非常に疲れました。
権力って怖い。
50年前と今のアメリカに大きな違いはない、と言う意味合いでか、事実をかなり厳密に再現しようとしているため、全編通して当時の緊迫感がありありと伝わる
今まさに問題となっている白人警官による黒人暴行という問題を扱い、なおかつ単なる善悪二元論に落とし込まずに、何が問題かをきちんと突き詰めていたように思う
ただ、現在確認できる「事実」を基にしているために曖昧な部分もあるしオチも後味は悪いがそれはもう仕方がない
いきなり1967年のデトロイトに投げ込まれ、我々は暴動に巻き込まれる。
同時期に公開された『スリー・ビルボード』と同じ「怒りは怒りを来す」という展開。
余計な人間ドラマを排除し、ドキュメンタリー・タッチで「アルジェ・モーテル事件」を描く。
『ダンケルク』に近い印象を受けた。
序盤から緊迫感のある映像がつづき、息つく暇もなく、当時を体験させられる。
ミシガン州警察が「人権問題には関わりたくない」と言って立ち去るシーンは、そのまま問いとして突きつけられているようだった(What would you do?)。
今作で描かれるアルジェ・モーテル事件で重要な鍵となるのは玩具の銃である。
事件の発端はカール(ジェイソン・ミッチェル)が遊びで撃った銃声が、本物と認識されたことにある。
この虚構が真実として伝わる様は、現代に蔓延るフェイク・ニュースにも繋がる。
これは極めて映画的なアイテムだった。
しかも白人警官がフェイクとしての殺人を実際にやってしまうという皮肉。
人間は権力を持つと、簡単に悪に染まる。
暴力警官のクラウス(ウィル・ポールター)を見ていて、私には彼が特別ではなく、「凡庸な悪」(ハンナ・アーレント)の一人に過ぎないように思えた。
確かに人種差別を当たり前に行い、人の生き死にをゲームのように楽しむ姿は常軌を逸している。
しかし彼は思考停止状態にあり、自分が悪いことをしている意識も希薄だろう。
だから罪に苛まれることもない
我々の誰もが一歩間違えれば彼のような人間になる危険性がある。
上司のクラウスの言葉を真に受けて、殺人を犯してしまったあの警官のように(私はその瞬間、ナチスのアイヒマンを想起した)。
絶望的な映画だが、中にはまともな警官もおり、ラリー(アルジー・スミス)の歌に僅かながら希望を見出すことができた。
同じ年に『スリー・ビルボード』と『デトロイト』が公開されたことを、我々は重く受け止めなければならない。
『希望のかなた』とハシゴで鑑賞。両作とも現実世界で起きている(または起きた)問題を題材に描いてるという共通点はある。『希望のかなた』はタイトル通りいくらか希望の兆しのようなものがあるけど『デトロイト』はかーなーり重たかった。散々あちこちで言われてるけど今でもアメリカでは白人警官による黒人の射殺が絶えないわけで、全く人間変わってへんなという意味でも観てしんどい。


アジェル・モーテル事件が起きるまでの当時のデトロイトの空気感を伝える緊張感がかなり怖い。アジェル・モーテル事件は突発的に起きたわけではなく、すでに町は暴動で火の海状態だったこと。そんな中で市民と警官の乱闘だけじゃなくてショーとかモーテルでのパーティとか普通な日常の娯楽もありながらあの惨劇に向かう様子は、時代の空気感を感じた。

そしてあのクズ警官、お前すぐ発砲してんじゃん…!!っていう。しかもなんか、やたらテカテカで脂ぎった肌の見た目的に多分まだ20代後半ぐらいの年齢で、顔もどちらかというとおぼこい、まだ警官なりたてみたいなそこらへんの兄ちゃんみたいな風貌だからなんかガムくちゃくちゃいわしながら「黒人だから発砲していいっしょ?」ぐらいのテンションでやってるように見えてさらに怖かった。黒人に対する憎悪というか、ハエとかゴキブリつぶすぐらいの勢いで黒人に接してる気がする。

モーテルでの尋問シーンはやっぱりキツかった。尋問シーンが終わってもなにかふとしたところで発砲されるんじゃないかとビクビクして、観終わってしばらく経って黒人がアメリカ社会で普通に生活してる時にこんな感じなのかなと思った。
Tyke

Tykeの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

尋問シーンはほぼホラーってぐらい怖かったし、長いから辛かった

カールはお前あんま調子乗るなよって思ったけど即撃たれてかわいそうやった

最後に有罪判決でても、ラリーが大成功歌手になってもハッピーエンドじゃないけど、結局無罪ってのが現実は残酷だなぁ

今も黒人は白人警察に殺されてて、その警官の殆どが捕まってないから結局50年前と変わってないというね

銃はパンパン撃ったらあかん

アメリカで銃乱射事件多発によるによる銃規制強化を求める動き

今見てよかった
shinooooo

shinoooooの感想・評価

4.6
ずっと深海のような暗闇から浮上できず、苦しいままの2時間半。たまに光が差したと思いきや呆気なく消えてしまう。最後に希望かと思われた歌でさえ、悲しく響く。
どっぷり浸りのめり込み、終わった時にはどっと疲れに襲われた。それ程までによく作られている。
satoshim

satoshimの感想・評価

3.9
白人警官を演じたウィルポールターが圧巻。
問題の中盤数十分間、またそこに至るまでの暴動の臨場感、没入感もなかなか。
ガツ

ガツの感想・評価

3.8
作品としての完成度は高いと思う。
あとは好き嫌いの好みで評価が変わってくるのでは。

ウィルポーターの演技がすごすぎ。あんなにムカつく役を演じられるなんて、さすがハリウッド俳優。
linus

linusの感想・評価

3.7
20180223@ osシネマズ ミント神戸
2時間引き込まれて鑑賞後はどっと疲れた、常にきつい緊張が続く。すごい映画だけどひとにオススメしづらい。あとED曲よかった。

このレビューはネタバレを含みます

観たあとずっと動悸が収まらなかった。
私も戻しそうになった。

当分眉毛が釣り上がってる人を見ると睨みつけてしまいそうな気がする。

ほんとにほんとにもどかしい。
実話だからこそのもどかしさだと思うのだけどなんで誰もおもちゃの銃のことを警察に言わなかったの。
あの場でおもちゃの銃の存在、おもちゃでも発泡したのはカールだって言わなかったの。
いや、発言していても変わらなかったのかもしれない。
ifを考えだしたらきりがないけど本当に辛い。

どんなに虐げられても激情しないことはとてつもなく難しいけど冷静に理不尽を受け入れなきゃいけない。
辛いけどそうしなきゃ自分を大切に思ってくれる人まで傷つけてしまう。
すごく辛い映画だったなぁ。

当事者でもないのに勝手にムカついてる自分も偽善臭くてなんかいや。
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