けべん

デトロイトのけべんのレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
4.1
1967年に実際にアメリカで起きた『アルジェ・モーテル事件』の史実に基づく話.事件の 50 周年を記念して公開されたよう.ただし、本事件は未解決な部分が多く、証言と想像で復元された作品となっている.作中では当時の写真が差し込まれていて、部分的にはかなりリアル.

発端となっていたデトロイト暴動は7/23~27で起きていて、43人の死亡している.本作品がメインで扱うのは、この暴動から少し離れた場所であった.

問題となったのはデトロイト市警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵の3者.結末は、かなり後味悪い、というか正しいこと・正義がなにかを考えさせられる.時代によるところが大きいと言える.人種差別、女性差別が俎上に上がっていた.

この作品、内容が内容だけにかなり緊迫したシーンが続く.それに貢献しているのは、『メイズ・ランナー』のウィル・ポールターだ.彼の演技がとんでもなくTHE悪人.あまりの緊迫した空気の長さに、その後の展開が遅すぎて終わらないもどかしさがあったほど.緊迫しすぎてとにかくやり取りが長く感じた.当事者であれば生きた心地はしなかっただろう.

#ドキュメンタリー2023 Vol.6
#実話ベース2023 Vol.12 ★