昼間から映画かよ！っとツッコミがきそうだけど、やっぱり誰かのレビューを待たずに観たい映画は公開日に観に行くに限る。1967年、デトロイトで起きた黒人3名が殺人された日をこと細かく描く力作。あくまで当事者の声をベースにつくられたとのことだけど、肌の色が白か黒かで受ける仕打ちの理不尽さが観ていて辛くなるし、「適当な自白をしてくれ」「逃げてくれ」と言いたくなる。最後に立ちはだかる司法の壁の高さが突きつけるのは差別の根深さだと思う。憤りをかきたてる白人警官3人の理解しがたい冷酷さ、裏に意図のない軽薄さを演じる演技がすごい。洋画はやっぱり銃撃の迫力、燃え盛る火の使い方が違って映画への没入感を作ってる。
