もうすぐ年が明けるっていうのに
やることリストを放り投げて
観てみた。
前から観ることは決めていたが
ハードな内容なんで先延ばしに
していた。
人種差別問題。
黒人対白人警官。
銃と暴力。
いきなりそこから始まるのかと
思いきや
この騒動が始まる前の
種火のあたりからスタートする。
黒人の怒りや
白人警官が彼らを力で抑えようと
恐怖すら感じてるあたりもわかる。
そもそもきっかけとなった
黒人青年のささいな悪戯が
まったく洒落になってなくて
彼らの落ち度もわかる。
だけどこれが警官のすることか…と
絶句する。
キャサリン・ビグローの作品って
全体に客観的で
（白人警官のキャスティングには
多少悪意を感じるが）
主人公の気持ちに感情移入すると
いうよりは
「自分ならどうするか？」
と深く思考するような
前評判通りまったく救いがない
胸の悪くなる話ですけど
日本でも冤罪事件やら
過去の警察官の厳しい取調べも問題に
なっており
海の向こうの話だからと
そうそう安心してもいられない。
50年も前の事件だといえ
事件の被害者たちは健在で
ラリー・リードはこの映画で「GROW」という
曲を歌っている。
なんか…もう胸がいっぱいになる。
強い人だなぁ。
