イライザの苦難がもっとしっかり描かれていれば感情移入できたと思います。
話の展開が少し説明的で残念。一つ例でいえば、駐車場からバンで逃げるとき、当ててしまった時にそれを見せるのではなく、遅れてきた悪役のおっちゃんをカメラでフォローして立ち止まった後にキャデラックにパンしてから見せるなどすれば面白いシーンにできたと思います。
あと二本指プロップの使い方は、表現的に捻ったように見えるけど結局そこまで話には活きていないです。狂気は感じました。
監督が自腹を切っただけあり、昔の美女と野獣系の矛盾に明言するように、純粋な愛を描いているところがとても良いです。見た目ではない魅力をどこかエロっぽい絶妙な表現で描いているのも素晴らしい。卵を沢山並べてるだけで何故か大人の空間が漂うのが不思議でならない。
クリーチャーデザインはさておき、VFXは言うまでもなくよくできていると思います。
さすが日本の特撮好きの部分というか、着ぐるみなんだけどディテールはしっかりしてる感、が完成度を上げている部分だと思います。
