ササキ

彼女の人生は間違いじゃないのササキのレビュー・感想・評価

4.2
とにかくみゆきを演じる瀧内公美が素晴らしい。みゆきの顔に流れる表情を超えたなにかをただ眼差すことで2時間が終わった。映画の中で2度同じ顔を見せないというか、どの瞬間もその瞬間を生きている者として存在している。彼女がなぜ週末はいわきから東京へ高速バスでデリヘルのバイトに通っているのか、その理由は分からないが、その選択をした者としての実在がたしかなのだから、その理由は教えてもらわなくて構わない。こういう映画を求めていたというか、自分が映画を撮り続ける人間であったならば、廣木監督のようなスタイルだったんじゃないかとそういう生理的なものも強く感じました。
ササキ

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