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ライオン・キングのedachanのレビュー・感想・評価

ライオン・キング(2019年製作の映画)
3.2
最近のディズニーのCG技術はとんでもないなあと、いつかみたピクサーの短編映画"ひな鳥の冒険"でそれはそれはすごい衝撃でした。
ほぼ実写やんっていう驚きで、魅了されました。
その時はキャラの動きやリアクションとか、諸々アニメっぽさがあったから私はそれが「なおよし」。
でも今回は国内では"超実写"と謳っただけあってそれはそれは実写。
フルCGという言葉はどこいったんやってくらい実写(に見える)。
それが何を意味するかというと、そこにいる動物はなんともリアルな動物やから全く表情がない。
喜びも悲しみも憎しみも表情からはなかなか伺えないのよね。
よくいる犬や猫飼ってる人のペットの表情わかる論が通用するほど私はそれに慣れてないので。
しかも流暢な英語に動物の口がそんな追いつくかいな。
CGで作る意味は私は全くなかったと思う。
水面に写るシンバが「父はお前の中で生きている」セリフとともにゆらっとムファサに変化したところ、ほぼ変わらない笑
あとメスライオンの見分けがマジで難しい。
セリフまわしやそれぞれの対峙や目線でまあわかるけど、入り乱れたらなんぞなこれは。

なんやったんやろうと考えたこの映画の意図は、と考えてみたけども。
ここまでできんで今のハリウッド映画は、と一つ知らしめたんかなあとか。
質感の表現はもう現実と見紛うレベルやでとか。
なんか研究開発発表みたいな映画やなあと思いました。
確かに実写映像であんなに動物によれないし、サバンナの地を走る動物の目線を撮れることなんてまあなかったやろうし、映像って本当に進化していくのなあ。

でも最近のディズニークラシックを実写化する流れは本当に好きじゃない。
改変したストーリーを描くもなし、なぞり書きでCGを駆使して「美しい映像」でしょ?ってドヤ顔されてる気分。
今回のそれはフルパワーできてる感じが面白かったけど、美女と野獣やアラジンやなんやらをするのもうやめて欲しい。

ピクサー買収しといて良かったなあディズニー。
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