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坂道のアポロンのmaiのレビュー・感想・評価

坂道のアポロン(2017年製作の映画)
3.7
個人的な好みの問題で、ジャズを扱った作品には見る前から評価が高めです。笑

スタンダードなナンバーを変にアレンジや趣向を凝らしたりしていないストレートな演奏で聴かせる…その演出が好きでした。何と言っても、ジャズならではの「演奏中の目くばせ」というヒリヒリする感じがたまりません。
そして、二人を見守る小松菜奈のマドンナ感が本当に魅力的!
中川大志の優等生じゃないガサツな役っていうのも良かったし、知念侑李の感情をだんだんと発露させていく様子も良かったんですけど、この映画は小松菜奈の可愛さが光ってました。

なんとなく「昭和」「長崎」といった雰囲気がもっとゴリゴリでもいいのに…とちょっと物足りなさは感じるものの、ストーリーは面白いし、何よりも出てくるキャラクターは魅力的なんです。
実写化映画あるあるで「映画の尺では描き切れない」のパターンだと思います。きっと、深堀りすべきエピソードとかを尺の関係で短くしたり省略したり…なのかなと。

でも三人それぞれの境遇を綺麗にまとめていて、見やすいし、何よりも感情移入できますし、頑張れと応援したくなります。

素敵な青春映画でした!
mai

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