さぁこ

検察側の罪人のさぁこのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
4.5
正義 対 正義 という口コミを目にするが
最上の正義には賛成しかねる。
人の命を身勝手に終わらせておいて
法の裁きから逃れて忌々しく生き延びている松倉は許し難いし
その立場から法の裁きの下に罰を受けさせたいのはわかるが
越えてはいけない一線はある
という自分がこれまで生きている中で培ってきた「正しいこと」と向き合わされる作品

最上の正義が正しいか、沖野の正義が正しいか
論点はそんなことではない気がする
この映画を見て
“自分が今まで信じていた『正しいこと』とは何?どんなことを指すの?”と
とことん自分の思考と向き合う機会をくれる作品

作品のストーリーをとことん語れるほど、
演者が皆素晴らしい
引っかかりがなく、すんなりストーリーに没頭できる

素晴らしい
満点でないのは
最後のシーン、最上の話が自分の中で咀嚼し切れないから。
ゆきの死と丹野の執念、通じるものは何?
さぁこ

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