検察側の罪人の作品情報・感想・評価

検察側の罪人2018年製作の映画)

上映日:2018年08月24日

製作国:

上映時間:123分

あらすじ

検察庁刑事部随「一」の凄腕検察官が 殺人事件の捜査「線」に浮上してきた ひとりの容疑者「を」有罪にする為に あらゆる手段で「、」追い詰めていく。 司法の定めを超「越」した裁きの槌で 罪人に厳罰を与「え」ることは正義か? その答えを求め「る」二人の検察官が 激しく対立する「。」

「検察側の罪人」に投稿された感想・評価

documents

documentsの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

真実追求による平等や正義を貫く新米検事と、私的な怨恨のために行政力を濫用する熟練検事が戦う話。これも時限式ダブルプロブレム型で、後者の事件をきっかけに主人公が過去の欠落回復を試みようと動き始める。それを阻む敵が、まるで新米時代の主人公のようにも想像できて、主人公の変遷を具体的に想像できる。

サイコパスと二人きりで森の中、追われる側ではなく追う側として、自分は殺人に葛藤を感じながら、かたや相手はその葛藤なしに殺人できるという能力差は、非常に強い緊張感やサスペンスをもたらした。めっちゃバクバクした

テーマで面白いのは、客観的に明確な不義であるキムタクだが、彼の主観では「人殺しの依頼はしない」「正義の定義は移り変わる」など公権力を使って私怨を解決する行動を正義だと認識していること。確かに時効や少年法によって罪を逃れた悪への制裁は正義でもある。その意味で、不条理な世界のなかで正義が実現されることの難しさ、自然に対して人工的な力がどれだけ無力かを描いていて、本作も【不条理もの】のひとつ。
予告を観るだけでゾクゾクします。
キムタクとニノ、二人の共演が嬉しいし、早く映画が観たいです!
ディー

ディーの感想・評価

4.5
脚本(原作未読)、俳優陣、
映像演出、音楽共に完成度が高く、
非常に面白い映画でした。

人にはそれぞれの正義と価値観が存在し、同じ価値観や正義は交わっても、正反対のそれが交わる事は無い。
その煩わしさと、人を守り幸せにする為の法律が間違った方向に働いてしまった結果と、ある男の大いなるエゴは、一人の優秀な国家権力を持った人間を狂わせた。
罪を背負い、心は変貌を遂げ、
あるべき姿から大きく離れてしまった。
しかし、そこにはやるせない原因と理由が存在し、
共感できないものでは無い。

取り返しのつくことはない、
やるせない映画。
しかし、非常に濃密で、リアルで、
登場人物達の人間臭さで感情移入が容易く、
「自分であったら?」と、
想像力を働かす事が出来る映画でした。
検察側…というか人間の闇を垣間見たような作品でした。
殺人を犯す人犯さない人は生まれたときから決まっているという話をふと耳にした直後に偶然この作品を見ましたが本当にそうなのか疑問になりました。
人間はふとした出来事によって起こる感情によって殺人鬼にいつでもなり得るのではないかと…。
木村拓哉と二宮和也ががっぷり組んだエンタメ大作。音楽や映像がどこか昭和ぽい。「日本の一番長い日」の原田眞人監督のせいか、原作にない祖父や父世代の戦争体験を印象的に使い、ラストも原作とは違う。ブローカー役の松重豊がいい。
主演二人の芝居が圧倒的熱量で目が離せなかった。原田監督の作風には好みが別れそうですが、私はその嗜好の一線を越えて、俳優の演技に魅了され続け、かなり楽しめました。
二人の演技が完全にアイドルを逸脱する瞬間が、最高にスリリング。
全編誰かがずっとしゃべっている映画で、あまりの情報の多さに多少めまいがしましたが、そのセリフの洪水の中で、木村拓哉が怒りを爆発させるシーンは無言の演出。正義の怒りに震える検事が、血の涙を流しているように見えて圧巻でした。それと、この映画でもっとも素晴らしいシーンは、二宮和也が被疑者聴取で見せた鬼気迫る演技でしょう。ここは間違いなく本作の白眉です。
結末は評価が分かれるところかもしれません。私は好ましく思いました。
「誰かの正義は、他者から見れば悪かもしれない」そして「人が人を裁くことの難しさ」など多面的で多層的なテーマが描かれています。
物語の結末を単純な勧善懲悪で結んでしまっては、せっかくのテーマを矮小化してしまうことになりますから、この結末で正解なんだと思います。
正しさとは何なのか。生きていく上で誰もが考え続けなければならないこと。
タイトルのとおり「検察側の罪人」に堕ちた彼があのあとどうなったのか。
描かれていない本当の結末、その裁きは観客に委ねられています。それぞれで考えて、それぞれの結論を出せばいいのだと思います。
公開されたらもう一度見に行きたい。
心に傷痕を残す映画です。
mkmasa

mkmasaの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

試写会で鑑賞。
キムタクと二宮が初共演の作品。
特に、二宮の取り調べシーンは圧巻。 凄みを感じた。
物語の展開に関しては中盤にいくにつれてひきこまれる。 小説が原作だけあって展開はよかった。 しかし、ラストシーンに関してはもやっとくるものが残った。小説と終わり方が全く違うようだが、なぜこんな終わり方にしたのか? 二時間かけて展開してきた話の解決もできずに納得がいかない終わり方だった。
Rug

Rugの感想・評価

2.5
試写会にて鑑賞。
原作は読んでいません。
意味不明な演出、登場人物のキャラ、何も解決しないエンディング、メッセージ性もない。
期待していただけに非常に残念です。