芝

ミスター・ガラスの芝のレビュー・感想・評価

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)
4.7
これこそリミテッドエディションだ!
過去作品のキャラクターが揃い踏みで、病院前の広場で能力者たち3人、それを支える家族友人3人がそれぞればったり出くわすところ、これからなにが始まるんです!?って高揚感でニヤニヤしちゃった。

アンブレイカブル公開から現実で経過した19年と作中で経過した19年をリンクさせてくるのずるい、芸が細かくて感動してしまう。
前作で麻薬バイヤーとしてカメオ出演したシャマランさん、今作でも同じ役で19年の間に更生してて笑った。

ケヴィンの隔離病室に歯ブラシが23本?置いてあって激萌えしてしまった…使い分けてんのか〜い(笑)

スプリットのときもだけど、ジェームズ・マカヴォイの怪演に終始圧倒されっぱなし。表情や話し方はもちろんだけど、立ち方歩き方息の仕方から違うんだもん役者として破格だな〜と。
それに寄り添うアーニャちゃんほんと天使だった。前作ではビーストに見逃され生還して終わりだったけど、いつのまにかケヴィンとメチャ仲良くなってる!!異常者と心を通わせ合う孤独な少女っていう関係性が最高に好き。

裏の裏をかいて予想外な方向にいくシナリオが刺激的でよかった。そういうの求めてた。さすがシャマラン。
ケヴィンとデヴィッドが大好きなので最後は泣いた。ハッピーエンドとは言いがたいけど、作中の世界に一石を投じて終わるのと同時に私たちに対してもガツンとくる感じで最高でした。
また見返したい。
芝