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今夜、ロマンス劇場でのchimuのレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
4.0
綾瀬はるかさんが観たくて鑑賞。

職業柄、とにかくとても感動したのは
綾瀬さんが毎回身を包むファッション。
何を着ていても美しいのはもちろん、
色使いやデザイン、コーディネート全てが
大好きな作品でした。
そして、綾瀬さん以外のキャストやエキストラさんが着ているお洋服たちも全体的にハイカラな
印象に仕上がっていて、映画人やその周りにいる人たちを描くのってきっと大変だっただろうに本当に素敵でした。
同じ裏方としてその苦労は想像を絶しますが、
もうこれは職業冥利につきる映画なのではと思います。本当に、関わった全ての皆さんに賛辞をお送りしたいです!!!!

肝心の映画の内容に関しても、
予想とは違った結末ではありましたが
全体的にとても素敵な映画だったと思います。

大切な人に触れられないという事。。

私たちが大切だと思う人。
家族、恋人、友人、家族同然の動物たち。
その温もりがそばにあって当たり前で、
手を伸ばせばいつでもそこに在ると思っているけれど。とっても油断してしまうし、時には疎かにしてしまうけれど。
でも本当はその瞬間瞬間が尊くて
刹那的な現在である事を自覚しなければいけない。

人生において絶対や永遠はなくて、
そばに居て触れることができる。
温もりを受けたり渡したりできる。
それがとても貴重なことだという事を
改めて思い知らせてくれる映画でした。

私には2人の選んだ選択を選ぶ勇気は無いかも。。幸せなだけではない、苦しみ丸ごと受け入れると決めた2人の崇高な魂を演じる役者お二方がこのピュアな印象の坂口健太郎さんと綾瀬はるかさんで本当に良かったと思います。

最後は見入ってしまい号泣でした!
あと、劇中に出てくる北村一輝さんのセリフ
「下を向いてたら、今しか見えないぜ」
はあー、いろんな人の心に響く台詞ではないでしょうか。
ただかっこつけてるだけではない、器の広い、所謂カッコいーーーい役所を北村さんが演じてくれてるのがなんだか嘘がない感じでとっても良いんです!!!笑
業界人として、見習いたい懐の深さとかっこよさにまた拍手を。随所に映画人、そして映画への愛が感じられるのがたまりません。

またいつかピュアな気持ちが必要になった時に観たいと思います。笑
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