映画の道化師KEN

マッド・ダディの映画の道化師KENのネタバレレビュー・内容・結末

マッド・ダディ(2017年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

親が子供も殺そうとするスリラーホラー!

監督は「アドレナリン」シリーズのブライアン・テイラー。キャストは「ナショナルトレジャー」シリーズのニコラス・ケイジ、「ザ・フォッグ」のセルマ・ブレア、「パンプキンヘッド」のランス・ヘンリクセンなど。

2人の子どもにも恵まれ、幸せな毎日を送っているブレント。いつものように会社に行き、オフィスのテレビでブレントが見たのが親が実の子どもを殺害する事件が相次ぎ、国中がパニック状態となっているという驚がくのニュースだった。子どもたちの身を案じたブレントは仕事を早めに切り上げて帰宅するが子どもたちはいつもどおりに無事に暮らしていた。しかし、愛する子どもたちの顔を見た瞬間、ブレントの心に「この子たちを殺さなければ」という正体不明の殺意が生じてしまう。

「アドレナリン」シリーズのブライアン・テイラーが監督を担い、ニコラス・ケイジがタッグを組むということでワクワク感を出していざ観賞。だが、予想の斜め下をいくクソすぎるクオリティに期待を裏切られた…

世界中の親が何故の殺意によって子供を殺し始める設定は悪くないのだが、いかんせん映画自体のストーリー内容が薄すく、起承転結が成り立っていない。自宅にご帰宅したニコラス・ケイジお父さんとセルマ・ブレアお母さんが、子どもたちに熱烈なドメスティックバイオレンスを室内で繰り広げるチープな内容がメイン。しかも、後半のほとんどが地下にこもっての耐久シーンであり、あくびが出るほど退屈になった。更に、時折、両親の回想シーンが挿入されるのだが物語の趣旨とは全く、関係無く、何を表現したいのかイマイチ分からない。そして、スプラッター要素を売りにしている割にはグロい部分が目立たず、「アドレナリン」シリーズのような血飛沫全開のような描写は皆無だ。ブライアン・テイラーの持ち味であるグロいブラックジョークが活かされていないのが誠に残念でならない。

ただ、ニコラス・ケイジの狂気に狂った顔芸だけは中々良かった!