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おじいちゃん、死んじゃったって。のpacaのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

家族って言ったって所詮他人なわけで、むしろ家族だからこそ、距離は近いし役割(長男とか次男とか)あるし比較されるし、めちゃくちゃ厄介なわけで、そりゃあ、それぞれ、思うところはいろいろあるよね。っていうのが、おじいちゃんの死をきっかけに大爆発しちゃった感じ。むかつき、いらつき、ゲロの味。消えない罪悪感。どこか哀しい懐かしさ。手に入れられなかったもの。それでも生きていくこと。
どんなに煩わしくたって、家族であるということ、なんだ。関係なくないと思うよっていう妹ちゃんの台詞良かったな、あれ。

ヨギーの歌目当てで行ったところあったけど、わたしは、不恰好だけど愛おしい家族の話、大好きなんだということを、再確認。風景もどことなく懐かしいし、キャストも素晴らしかった。
住職の前で放尿しちゃう認知症のおばあちゃんがここぞという時には一番しっかりしているのもグッときたし、車で奥さんが旦那にキレるところ凄い凄い凄い良かったし、引きこもりの兄ちゃんと妹の河原でのやりとり最後兄ちゃんの叫びと妹の顔に泣いたし、妹が足の遅い兄ちゃんと父ちゃんを抜かすところも爽快だったし、岸井ちゃんと彼氏の車でのセックスもこの際綺麗だったし、やたらと多い煙草のシーンも、なんだろう、じんわり残っている。頻回のインド「死体ゴロゴロ」はよく分かんなかったけれど、家族について、死に逝くことと生きていくことについて考えさせられたとても素敵な映画だった。
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