SUIKA

アラスカのSUIKAのレビュー・感想・評価

アラスカ(2015年製作の映画)
3.9
「映画で旅するイタリア2017」にて@渋谷UPLINK 野村雅夫さんのトークショー付き回 (関西に戻らないといけなくてアフターではなくプレトークショーになってしまって残念でした😭)

イベント上映中全ての映画をかつトークショー付きで観れたこと、私はだいぶ運を使い果たしたのではないか…とだんだん不安になってきましたが、後悔はしていません!3本っていうのがまたいいですよね。気になるのがあっても制覇できずに終わることが往々にしてあるので、これは達成感があります☺️

閑話休題。タマフルでの告知で、1番「これは観ねば!」になったのが『アラスカ』で、予告編観たら女の子が可愛い可愛い…。あらすじによれば、パイレーツの人魚の子だって言うから、あの時も可愛いと思ってたよ!なにこのつながり!ってテンション上がる奴じゃん!

…で、観たら『アラスカ』→『ラテン•ラバー』→『やつらって、誰?』の興味度だったのに、『アラスカ』と『やつらって、誰?』が全く正反対になるっていう、これだから映画は楽しいですよね!

本当に2人が歯車が合わない… 2人はお互い惹かれているのにも関わらず、それが上手く伝えられなくて結局どちらかが破滅する。破滅の時にささやかに繋がったかと思っても、その周りには既に障害が出来上がってて、そのまま前に進めず、また壊れる。その繰り返し。何度も答えを求める彼に「わからない」「わかんない」を何度も彼女は言って、分かんないんだからで突き通すなんてあざとい…と思ってたら、今度は「わかんないなんて言わないでよ」と言ってきて、女は強し…と思ったりもしました。(本当に何度も言うから気付いたと思いますが、「ら」な時と「ん」な時があって、これはどういう風に意図して字幕をつけたんだろってとこらが気になりました☺️)

同時に、「分からない」で突き通したらよかったのに無理に言葉にして文句をいったりしたから、私は壊れてしまったのかな…と別れた人を思い出したりもしました。

「分かんない、けど絶対に行く」って言って、結局1回もその後行かない彼女の気持ちも、その間手紙の返事も書かないのに、出てきたら迎えに行く彼女の気持ちも、「私も分かんない」けど、その「分からなさ」がどんどんとどんどんと募って「結局幸せになりたいだけなのに、なんで」っていう映画だったのかな…と。確かにこれは意見が分かれる。「あの男の人がひどいでしょ?」と、京都ドーナッツクラブの女性陣の方は仰ったらしいですが、私はいま「え、どの男性のこと…最後でいいんだよね?ね?」と誰かに確認したくてたまりません。(男性陣は「久しぶりに観たこんな(すごい)映画…」って感想らしい)

そして彼は本当に瞬間湯沸かし器でしたね!

プレトークだったのが惜しまれますなあ…!これがアフターだったら、どんどんまた掘り下げてお話聴けたのに!

本当に毛色の違う3本。色んな映画イベントやってても、いつも「気になる」で終わってましたが、積極的に参加しようと決めたら、案外何でもできて、すごく貴重な映画体験もできて充実しています。1人映画も、観終わった後に共有できないのが辛い!とか昔は言ってたきがするのに、全く抵抗なくバンバン映画館通ってます。シネコンもいいけど、短い期間に映画好きの大人の方が頑張って魅せてくれる映画も本当に素敵。これからも追いかけていきたいです。
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