ちどり

ヴェノムのちどりのネタバレレビュー・内容・結末

ヴェノム(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

前評判では聞いてたけどやっぱりヴェノムめちゃくちゃ可愛かった〜〜!!わんこ!ポジション的にはドクター・ストレンジのマントやトニー・スタークのジャーヴィスの系列だよね。それらよりかはもうちょっと自我が強い(だからこそエディとのてんやわんやが面白い)けど。
最初1回だけ「オレ様」って言った以降ずっと「オレたち」って言ってたり、「死なせない」とか「言ってくれよ」とか序盤からエディへの好意がすごくて、後はエディが認めて受け入れるだけって感じだったな。

ヴェノムがエディのことを好ましく思ったのは、自分と同じ「負け犬」なところと「正義感」だと思うんだけど、後者の説得力がちょっと弱く感じたので、もうちょっと描写してほしかったな〜とは思う。
前半のエディが落ちぶれていく30分くらいをもっとテンポよくして、エディとヴェノムの噛み合わないバディのやりとりみたいなのに尺使ってほしかった。
正直レストランのシーンは共感性羞恥的には本当しんどかったので……

序盤のインタビュー、中盤の研究室潜入、ラストの馴染みのお店のシーン、ことごとく「正義という名のもとなら何しても良いんか!?」って感じで正直危なっかしい主人公だなと思う……ヴィランあがりのヒーローだからかなあ。
まあ深刻に考えたら色々不安なところはあるけど、ラスト15分くらい?はすっごく良かったな。当然のように生きてるヴェノムとか「この女お前とヨリ戻す気ないぞ」「それはどうかな」とか、共生していく際のルール決めのくだりとそれに対して意外に素直なヴェノムとか、「寄生」呼ばわりだけは絶対に許さないヴェノムとその辺分かって遊んでそうなエディとか……やっぱり「オレたち」って言葉エモいですね。


あとポツポツ思った感想
・絶対にPG-15を付けないぞ!っていう制作側の心意気を感じた。でもあまりにもグロとなるシーンカットしすぎて、一瞬「?」となるシーンも多かったような。

・ドレイク役の人めちゃくちゃ顔が良かった 好き

・アニーが昨今のヒーロー映画に多いめちゃくちゃ度胸がある彼女ポジで好きだった。「怖いんだ」ってエディがいうのに対して「病院へ!!」って叫ぶところとあんなヤバ粘液纏ってた男を元カレとはいえお世話してあげたの胆力と慈悲力めちゃくちゃ強いよ……すき……
アニーといいダンといい、何故あんなに良い人なんだ?良い人すぎてエディのクズさがめちゃくちゃ際立つぞ。笑
ちどり

ちどり