もぺ

BPM ビート・パー・ミニットのもぺのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

実在の組織ACT UPでの活動、製薬会社や世間との闘いとそのメンバーたちの人間関係を描いた感動作。

主人公ショーンの真っすぐな愛と、死への恐れに対する不安定さに引き込まれた。特に後者は誰もが共感できることだと思う。そこで恋人ナタンの心を思うと、つらくて見ていられなかった。俳優だから当たり前なのかもしれないが、演技が上手い。演技が上手い。当たり前でも大切なことだと思う。それほど、最初から最後まで感情移入が止まらなかった。

気になるのは最後のナタンの行動。ことの真相を知ったときはつらいけど気持ちはわかる、むしろ彼を愛しそのための知識をつけた者だからこそだと感じたが、その後の友人への要求はちょっとよくわからなかった。自分に置き換えてもわからなかった。

ただ、全体を通してひたむきに生きた若者たちのみずみずしさを感じられる良作だったと思う。
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