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「BPM ビート・パー・ミニット」に投稿された感想・評価

十一

十一の感想・評価

4.1
普通に生きていては政治を意識することはない。政治が求められる場には、切実な生存への欲求があり、闘争の必然がある。理想や思想からではなく、生活と性愛の必然から、実存的な問題として、生臭い存在感を放っているのが、生きた政治の本質なのだ。彼らの限られた火花のごとき生が、観念的な政治の概念を再活性化する。
Chi

Chiの感想・評価

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定期的なクラブのシーン、血液のセーヌ川と息遣い、死後の取り扱いの長さが印象的。「これが最後のゲイプライドかな」という冗談めいた言葉にはっとさでられた。ゲイプライドだけじゃない差別に対してだったり理解を得るためのデモクラシー運動が今も行われていて、これからも発生するはず。もちろん参加したり賛同したりすることに意義があるのかもしれないけれど、それをしなくてもよくなる、ということがきっと一番に望まれるべきだと気づいた。こうして映画として表現されているように、将来プライドをしなくてよくなった世界になったとしても歴史や事実を残すことはできる。
Teto

Tetoの感想・評価

3.8
2020-68

限りある生を全力で生きる!

無知や無関心は、ときに差別や暴力よりも残酷。

赤い河。
Hg

Hgの感想・評価

4.0
死を身近に感じ取ることが多い活動家たちの生き様に、無関心を良しとするような社会の異常さを実感させられた。
生きるためには声をあげなくてはいけない。「普通の声」で抗議したところで、自分は安全圏にいると思い込んでいる人間には届かない。
正直長い。もう少しまとめて欲しかったな。テーマがテーマだけに疲れた。

実在する活動団体「ACT UP」の抗議活動とあるメンバーの生きた証。少し違うけど以前観た「パレードへようこそ」を思い出した。けれどもこちらの作品はフランス人らしく議論の嵐で活動がかなり過激。乗り込まれた製薬会社は見るも無残。そして何より性描写が多めなのが大きく違うとこかな。家では観れないわ。

エイズが進行していくなか力ある限り愛し愛される描写がとても良かった。音楽もいい感じだった。
Kana

Kanaの感想・評価

3.6
ほとんどの人がそうだろうけど、死というものをこんなにも間近に感じたことはない。
人を愛する、誰かと愛し合う、それによって死が忍び寄ってくるなんてあまりにもつらい。
明日は自分かもしれない、常に死と隣り合わせの人生だからこそ怖いもの無しで、闘おうと立ち上がれるのかもしれないと思った。

過激なアクトで世間から疎まれ、忌み嫌われるのは逆効果なのではないかとも思ってしまうけど、ここまでやらなきゃ、"普通"の人たち、"安全な"人たちは気づかないんだろうと思う。

2020 63
mk

mkの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

フランス映画の良いところは、映画を通して、生々しく強烈にメッセージをぶつけてくるところ
日本でこういう映画は作れないと思う
すごくフランスらしい映画だった

日本の性教育は未だ不十分。
エイズは同性愛者の病気というイメージは、30年後の今でも残っていて、他人事だと思ってる人が多い。医療が進歩して、90年代ほどの死亡率はないものの、自分にも降りかかるかもしれないエイズの恐ろしさを知らない人は多いはず。

少し過激なデモ方法は、日本では否定的に捉えられるだろうけど、これくらいしないと知る機会がない。

アデルエネルがかっこいい
観てよかったと心から思えた作品。
この作品を観たおかげで他のドラマでアクトアップが出てきた時に、より適切に理解することが出来た。

利益第一で十分な情報を公表しない製薬会社や世間の偏見・無知に正面から抗議し、知識と行動力でもって自分や大切な人や感染者全体を助けようとしながらも、今まさに襲いかかる病魔から逃れられない彼らの姿は勇敢であると同時に痛々しかった。

仲間が1人また1人と去ってしまうなんて、わかっていることではあるけど苦しいに決まっている。
作中で"どう抗議するか(暴力的な抗議の是非)"が議論されていた時、いまだ「普通の声で抗議しろ」と言う人間がいること思い出し、そんなことに時間を割いていられないと焦る気持ちが強くなった。

遠くからただ眺めていればいいような映画ではないと思った。
ACT UPのフランス版
エモい映像が目立った

ゴムを付けない快感というのを私はわからないが、活動している側が付けずに行為をするのは如何なるものかと思った
逆にそれが真理なんだろうな
理性ではわかっていても、セックスは理性でしない 本能の行為

だから今でも感染者は増え続けている
性感染症ってHIVに限らずたくさんあるが、それを知っている人はどれぐらいいるのだろうか
最近自粛期間に中学生の望まない妊娠が増えているという
性のことはタブーとされがちだが、しっかりとした教育が必要になってくると思う
冒頭の過激な行動にまったく共感できなかったけど、見ているうちにだんだん彼らの行動の意味がわかったような気がしてきた。
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