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BPM ビート・パー・ミニットのelioのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

自分ではコントロールできない病気と闘っているのに、元来それから救ってくれるであろう製薬会社とも闘わなければいけない。過激と言われるようなデモを起こしても報われない。活動をしていく中で1人、また1人と仲間を失う。
快活で行動力にあふれるショーンが後半にかけて消沈していく様が見るに耐えなかった。警察が必ず手袋してたのも結構刺さったなあ…
いくらなんでもやりすぎなんじゃないかと思うところが多くあったけれど、この感覚こそが問題を先延ばしに、そしてさらに悪化させる原因なのかもしれない。声を上げなければいけないことがあれば、周囲から何を言われようとどう思われようと事態が好転するまで行動を続ける必要がある。どれだけ政府や他者を批判しても、そんな社会が成り立ってしまってる一因が、行動することを端から諦めてる自分たちであることを忘れてはいけない。

エイズに関しては昔流行った不治の病という漠然としたイメージがあったけど今の日本ではむしろ患者数が増えてることを知った。検査が普及してないのが問題らしい。

「無知は敵。知識は武器。」
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