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2重螺旋の恋人のtakeman75のレビュー・感想・評価

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)
2.6
双子の精神科医、美女の性的抑圧、ドッペルゲンガーという、三大「どっかで見たよね、それ」的要素を、さもご自身が発明したかの様な素振りで堂々と盛り付ける、フランソワ・オゾン監督の「厚顔ぶり」に、まずは驚く。
これ、サスペンス映画に少しでも詳しい人なら想起されるように、デ・パルマ、ポランスキー、クローネンバーグという「三大変態巨匠」の代表作を、これまた世界が誇る大変態・ヴァーホーベン先生のバイオレンスエロ描写を交えて拵えたような内容なのだが、まさかあのオゾン監督が、そんなベッソンがでっち上げそうなB級スリラーを作る訳ないよね…と、敢えてファンの方々による「深読み」を喚起する余白を残してるのが、何とも小憎らしいと言うか、商売上手というか…。

まあ昔からオゾン監督の作品に何の思い入れもない自分には、出来上がった作品を観ても「うん、知ってる。こんなの90年代に山ほど見たよ」としか言い様がないです、これ。
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