モーフィー

血を吸う粘土のモーフィーのネタバレレビュー・内容・結末

血を吸う粘土(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

想像よりもグロくて気持ち悪かった。「血を吸う粘土」ってタイトル、血を吸うどころじゃ無いのが良いね!

地方の非常に小さな美術専門予備校に、東京の講習を終えてから美大志望の女の子がその小さな美術専門予備校に帰ってくる。自分の粘土が新しい生徒に使われていたため、学校の倉庫にあった水粘土の粉を使うがその粘土は...

食べられるより「同化」していくっていうのが生理的嫌悪感。最後取り込んだ人達の顔がこの粘土の表面で浮かび上がってるの可哀想。ますむらひろしの「円棺惑星」の様な恐怖。

そして冷たい熱帯魚のイカれた奥さんを演じてた黒沢あすかが先生役で出てるけど、いやーーやっぱり演技怖い。色っぽさの中に宿る狂気。突然ドスの効いた低い声で怒鳴る時怖いー。あと粘土に襲われてる時恐怖で叫ぶ彼女の顔と声の方が粘土より怖いんだよな〜。

そして津田 寛治。気持ち悪い映画に出過ぎ笑。今回も素晴らしい演技でした。迫力のある顔力。

モンスターパニックで終わらない、芸術で必ず出てくる「センス」問題、嫉妬、羨望、承認欲求が気持ち悪い感じで描かれてるのが良い。それらの禍々しい感情と産業廃棄物の融合がこの粘土を生み出したのか...
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