ぶらいとん

バック・トゥ・ザ・フューチャーのぶらいとんのレビュー・感想・評価

4.7
※ネタバレあり※
古典の名作映画をちゃんとみようプロジェクトにて、ようやく視聴。

非の打ち所がない!
・愛らしいキャラクターたち
・80年代と50年代文化の比較表現
・タイムマシーンのかっこよさ
・アクシデントで過去に行ってしまった少年が未来に‘戻ってくる‘というストーリー

ケンカ弱くてビフに虐げられているパパ、過去のいい部分しか見ないママ、勉強も就職もろくにできず燻っている姉と兄、ロックスターに憧れ、バンド活動をするも先生から邪魔者扱いされ、制作会社にデモを送ろうとするが、才能がないと言われたらどうしようと悩む主人公。
それが、タイムトラベルを通して裕福な家庭の子供に生まれ変わったのだ。意地悪なビフは自分の家の世話係になって飼っている状況だった。嫌な奴が消え、立場も経済状況も改善した。

このハッピーエンドが良いと思う人と、歴史修正主義、拝金主義だと批判する人がいる。

タイムトラベル作品の結末は

①歴史を変えて良い未来を作ってOK派(Back to the future, Avengers End game)
②歴史を変えた代償(犠牲)を払わなければならない派(Flash, Dr.strange)
③歴史はそもそも変えるべきではない派
(エブエブ)

に分かれているような気がする。
私は③なんだが、本作は、偶然過去に戻り(ドックが騙したリビア人たちに殺されかけた)、戻ったことで過去を変えてしまい(母と父の出会いを邪魔した)、元いた時代に戻るために過去を直し、無事戻ってくる作品。ドックが死なないように、マーティーがドックに死期を教えてしまったことは大きな歴史修正なのでアウトだが、修正を最小限に抑えられており、ほとんど偶然が重なって未来が変わっている点から、これくらいなら許してもいいかな、と思ったりもする。(フラッシュみたいに歴史を修正しようという意思を持って過去に戻っていない)

とにかく、マーティー、ドック、ジョージが可愛い。それだけで十分楽しめる傑作。