町子

さよなら、僕のマンハッタンの町子のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

いい音楽といいセリフは、映画を本当に彩るなあと思う、のだけど、なんだか不完全燃焼だった。

どうしてもジョハンナの涙を受け付けることができなかった。親子だったのが大きい理由なんだと思うけど、そうでなくても、それで本当に愛してるのと言われても、、と興醒めしてしまった。

「僕はいつか後悔する。でも今は平気さ」というセリフはとても良かったけど、そういう危うさとか、過ちを青春と呼ぶ映画なら、それを泥臭く描き切ってほしかった。たぶん彼、あのラストなら今後後悔しない気がする。


後半は畳み掛けるように色んな真実が明らかになって、繋がって、最終的にはそれぞれ幸せになったのは良いのだけど、さらっと描かれすぎていて、あっという間に終わってしまった。色々過ちもあったけど良かったよね、ということなら、もう少し後半の部分をじっくり観たかった。ままならない気持ちを抱えながらも築いた20数年が崩れて、やっと繋がった瞬間からの1年、どんな風に建て直していったのかがもっと観たかった。

始まり方、セリフ、音楽、映像、役者の皆様、終わり方全てが良かったのに素直に良いと言えないこのもやもや、要は私はついて行けなかったんだなあ。ストーリーが分かったうえで改めて観たら、もっと良い映画に感じるのかなと思う。
町子

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