もとこ

さよなら、僕のマンハッタンのもとこのレビュー・感想・評価

3.5
22のときに着の身着のままたったひとりでニューヨークに行った
人の流れに目が回り情報も洪水状態
とにかくエネルギーを感じる街

不思議だったのはまわりがこんなに騒々しいのに、心はさまざまな空気を吸収するためにつねにオープンになっていたのに、なんでだか自己内省ばかりして、低反発枕よろしく凹みっぱなしだった
あんなにかっこよくてスタイリッシュなのに泥臭い思い出でいっぱいな街

でもこの作品をみて、そして先日西加奈子さんの『舞台』を読んで、あのときの過ごし方はあれでよかったのだと、初めてそのときの自分を肯定してみた
もとこ

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