Scratchy

女教師狩りのScratchyのレビュー・感想・評価

女教師狩り(1982年製作の映画)
5.0
それぞれの世代の女と男が複雑に交錯する夏。プールで裸でたわむれる恋人たちというはぐれものの青春シーンからはじまるの最高、そのあとのプールの使われ方もよかった。海で泳ぐのとは対照的な風祭ゆきも、メダカを見つける伊藤京子も清々しい。いろいろと不穏な事態が起きるものの、まあるくおさめてひと夏の思い出に昇華してしまう不思議、というより不気味さすら。強姦のシーンだって夜の海の家で井上肇にボコボコにされる風祭ゆきを少し離れて定点で撮るデリケートさがあったり、そのあと一升瓶をラッパ飲みして吐くシーンで帳消し。もちろん、伊藤京子を仲直りのため(!?)に強姦した(させられた!??)同じ放送部の男の子も吐く。レイプされたあとしたあとみんなが遺恨をのこすわけでもなくチャラになるんだからこの爽快感がやっぱり気味がわるくて最高。
湘南の別荘での逢引き、道中とオーシャンビューがただの漁港みたいだったけれど、着替えた風祭ゆきさんの服がトロピカルで雰囲気引き戻された。
大仁田厚に似てる風祭さんの不倫相手もよかったし、グッピーで繋ぎとめられた酒屋のふたりも素敵。昼はテキ屋で夜は酒屋をやっている働き者の刺青のはいったダンナと井上肇にスイカ切ってあげてそのままセックスしてあげる梓ようこ、ベストカップル。また観たいなー。
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