やっと…やっと拝見致しましたカウリスマキ様。。。
冒頭の中年男が家を出て行くシーンを観ただけで、もうこの映画が傑作であることがわかる。往年のカウリスマキが未だ健在であることを伺わせてくれる素晴らしいシーンだ。
そして中年男の車が難民男を轢きそうになるシーン。このシーンがなくても物語は成立するのだが、このシーンがあるからこそ物語がより一層輝きを増す。運命というものがあることを私たちは目撃してしまう。
終わり方も秀逸。カウリスマキ節全開の希望に満ち溢れたシーン。
多くを語らないからこそ、よりたくさんのことを語っているカウリスマキ映画。
"The Other side of Hope"
目の前に写る対岸に私たちは何を見ることができるだろう?この映画がそれを教えてくれる。。。
とにかく素晴らしい!
カウリスマキ万歳!!!!