希望のかなたの作品情報・感想・評価・動画配信

希望のかなた2017年製作の映画)

Toivon tuolla puolen/The Other Side of Hope

上映日:2017年12月02日

製作国:

上映時間:98分

ジャンル:

3.9

あらすじ

「希望のかなた」に投稿された感想・評価

シュールな笑いが笑えない

コメディ路線に行きたいのかシリアスな問題として訴えたいのかどっちつかずの中途半端なもやもや感が残る後味の悪さ。シリア人の青年以外の人物背景が全く見えてこないのでまるで感情移入できない。
故郷シリアで起こった内戦で家族を失い、逃げ延びたフィンランドのヘルシンキで難民申請を行った青年カーリド。生き別れとなった妹との再会とフィンランドでの生活を願うも申請不認定となり当局やネオナチから追われる彼が、妻と別居して脱サラでレストラン経営を始めたヴィクストロムと出会って匿われる様を描いたコメディ映画です。

2002年公開の『過去のない男』で、共にフィンランド映画では初となるカンヌ国際映画祭でのグランプリ受賞とアカデミー賞外国語映画賞へのノミネートを果たしたベテラン監督アキ・カウリスマキが監督引退前のラストとして作り上げた作品で、持ち味のユーモアが評価されてベルリン国際映画祭で銀熊賞を獲得する有終の美を飾りました。

2015年にピークを迎えたヨーロッパの難民危機を受けて制作された作品ですが、あからさまな説教臭さは皆無で、物語は決して派手ではないささやかなものながら確かに希望を描いていて、そのかなたでは監督らしいバカバカしいユーモアを巧みに入れ込んでいて笑わせます。さりげない他人への思いやりが心を温かくするキュートな一作です。
towa

towaの感想・評価

3.8
久々のアキ・カウリスマキ
変わらない少しとぼけた作風で難民問題やネオナチを描くんだな、と思って昨今の世界を考えている
過去作を一気に見返したくなった
naoズfirm

naoズfirmの感想・評価

3.7

難民🎬

ストーリーはフィンランドに流れ着いたシリア難民の主人公がレストランで身を置き、生き別れた妹を探す姿を描いた作品でした。作品は難民・貧困・格差問題を軸に、人との繋がり・優しさを描いていました。日本では1981年に難民条約に加入にしましたが、実際の所は他国と比べ受け入れている人数が少ないです。要因として日本の歴史や島国などの要因も少なからずある一方で、手続きや法解釈などの問題にも一因があると思います。しかし実際問題、生活支援や雇用問題など難民・移民を受け入れることはメリット・デメリットがあります。今作を観て思ったことは難民のことを哀れな犠牲者として捉えるステレオタイプ的な考え方に対し、フィンランド人たちの無償の優しさや良心が彼らを包み込む姿は心洗われます。人が人である為には困っている人に対し、手を差し伸べること・声をかけれる優しさだと思いました。
肇

肇の感想・評価

-
こういうテーマを扱うにしては極めて抑揚が少なく、美しく撮られている映画だと思う。
一歩引いたところから上品に眺めている感じは鼻につかないと言ったら嘘になるが、その独特の静かな撮り方を通じて、手を差し伸べる人も傷付ける人も平等に描かれており、監督の強い問題意識が伝わってくる。
問題の大きさからすれば微々たるものかもしれないが、人々の優しさによって救われている生活や命はたしかにあるんだろうし、この映画はそういう優しさが存在する世界に対する祝福のようにも感じる。(こういうところがいかにも余裕ある感じで若干鼻につくのであるが。)
シュールな画を通じて醸し出されるユーモアが小気味良い。
Kumiko

Kumikoの感想・評価

4.5
題材はシリアスだし、現実世界で起こっているだろう不条理をしっかり描いてるのに、淡々としたコミカルさにくすっと笑いをもっていかれてしまう。

インペリアル・スシへの一瞬の変貌。銅鑼の鳴る店内と半被ユニフォームに、わさびごっぽり寿司(ニシンの酢漬け版)は笑っちゃう。そりゃ日本人観光客もお葬式さながら無言で退店していくわ。笑 竹田の子守唄のBGMチョイスもなんかツボった。ジミヘンの肖像画?ポスターが似つかわしくなくて、ああこういうお店あるよなあとじわる。
ダイナーでひとり腰かけるシーンの、壁に入った一筋の光が印象的だった。

監督はとっても優しい人なんだろう。人は冷たくもなれるし優しくもなれる。人は助け助けられながら生きていく。世間の冷たさにやられてしまいそうになったらまた観たいと思う。
ダイガ

ダイガの感想・評価

3.8
カウリスマキ監督最高。
監督の優しさがカメラを通して伝わってくる。
寿司には笑った😂
淡水魚

淡水魚の感想・評価

4.7
どことなくトーマスデマンドっぽい
色調と余計な情報がなく画がフラットに見えるからかな。良き

ストーリーは思ってたよりも救いがなく、深刻。それでも人生を肯定する。
難民という重たいテーマにも関わらず、シニカルで小気味良いテンポでした。
あと、レストランの人たちみんな優しい。
登場人物みたく、ユーモアと義理深い人になりたいなぁと感じた作品。
見て損は無いと思います。
表情の持つ魅力を非常に強く感じる作品。
いわゆる真顔に近い顔なんだが、どこか意味ありげな表情をこの映画の登場人物たちは浮かべている。その表情に隠された感情や意味を我々は知ることがなく、物語は進んでいく。この一貫性のある表情がとても印象的だった。

会話劇の中で進んでいく中でも難民や差別などを直接的に表現するのではないがテーマとしてはそういうものが扱われている。それでいて何処か優しさ、ポジティブな明るさを保っていることも良かった部分。

コメディな要素もなんかコントっぽいというか、チャップリンとかのそれに近い感覚があった。やりとりは面白いのにみんな顔は真顔なのもツボだった。

ラストの余韻もとても心地よく、良い時間を過ごしたという読後感が良かった。

キャスト★★★★☆ 4.0/5.0
ストーリー★★★★☆ 3.8/5.0
映像★★★★☆ 3.9/5.0
音楽★★★★☆ 4.0/5.0
演出★★★★☆ 4.3/5.0
プロット★★★★☆ 4.0/5.0
バイブス★★★★☆ 3.9/5.0
全体★★★★☆ 4.1/5.0
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