ぱぷり

希望のかなたのぱぷりのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
3.6
画でバレる独特の個性のアキ・カウリスマキ監督。いつの時代背景?いつ作ったの?的な古ぼけ感。そして製作も時代も現代と知って更に驚くパターン。
所謂北欧のスタイリッシュモダンと対極のダサ可愛いレトロモダンや、燻んだ色合いや、計算された構図がなんとも言えない味感を漂わせます。
意識した光と影の効果も何気に素敵。部分的なこだわりが随所に強く見られますね。

今作にはギターおやぢ達が電気だったりアナログだったり色々演奏しますが、中々聴かせてくれます。音楽は星5つ⭐️

舞台となるレストランには凡そ不似合いなジミヘンのポスター。何?どんなテイストのレストラン?タバコの煙が画面観てるだけで咳込みそうなほど。しかもシェフがタバコ吸いながら調理してるし、、、
絶対行きたくないレストランだけど当人達は至ってマジメw
どこか確実に間違ってるw

好き放題やりたい放題のカウリスマキは監督冥利に尽きますねえ。
前作に続いて難民問題を描いてますが、ボケが強すぎてタバコラブが強すぎて
重いテーマがボケるという、、、
そしてそれも味w
中毒性のある監督です。
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