パリ郊外の森には夜な夜な娼婦が立ちんぼやってたり、ハッテン場になっているみたいな話は聞いたことある（というかなんかで見た）が、「まだ望みはある」というナレーションが入り、湖のほとりでおじさんがカップルみながら弄りだすその瞬間『湖の見知らぬ男』みたいだなとか素朴に思った。最初の方で男といい感じになって「フェラされたんだ」とおじさんが話すのを、まるでかつてここで友人でも死んだんではないか？ってノリで右へパンしながら森を映すクレールシモン。ここにすべてのものを均一に映すカメラの機能の即したショットだなとか思ってしまった。しかし、冒頭、水汲みの人を映してからカメラは追ってパンするときに太極拳（かな？）をしている人がフレームインしてくるの面白いんだけど、そのままフォーカスしないでフレームアウトしたらもっと面白かった。
