麻生さくや

JUNK HEADの麻生さくやのレビュー・感想・評価

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
4.6
またしても凄まじい映画を発見✨
これは劇場で見れてよかった♪

遺伝子操作で不老長寿を手に入れた人類はその代償として生殖能力を失ってしまう。
そこで労働力として人工生命体を生み出すが反乱を起こされ人類は地上に、人工生命体は地下に対立して暮らすようになる。
それから1600年、ウイルスによって絶滅の危機を迎えた人類は地下で独自進化した人工生命体のサンプルを持ち帰り生殖能力を取り戻そうと計画した。
その探検隊として地下へ降りた一人の人間の冒険のお話。

本職は内装工事をやっているという堀貴秀監督が一人で7年間かけて、ミニチュアのセットを作り、フィギュアを自作し、14万カットをコマ撮りで撮影して作り上げたというストップモーションアニメ
声優もほとんど自分でやってるんだけど、鷹の爪団のフロッグマンとは違って色んな声色を使うわけではなく、架空の言語にして字幕にすることで色んなキャラを演じ分けてるのも、出来ないことをできる範囲で実現させてるのが感じられて逆に凄い。
この前見たアニメ映画「音楽」も一人で7年かけて作られた映画で、独特な良さがあったけど、ジャンクヘッドは「バイオレンスボイジャー」に近い感じですね。
若干のグロさもあるんだけど、ちょっと気持ち悪いモンスターもすこし不気味なキャラデザもなんだかクセになってくる味がある。
SFでスチームパンクな世界観やストーリーも面白いけど、演出も巧みでクスリと笑える表現やスリルや恐怖を煽る間や構図、驚きの展開やグッとくる熱い展開!!
文句なしに面白かった✨✨
映画館でやってるうちにもう一回見に行ってもいいなぁコレは。
予告編やメイキング映像、今なら期間限定で冒頭部分の動画が転がってるんで、見て気になる人は見に行って損はないと思いますよ!!
ただ、3部作の第1部らしく続きが気になる終わり方。
次作も7年後になるのか、完結は14年後なのか…
それとも今回の大反響で制作協力を得て公開が短縮されるのか?
その場合、大人の事情とか発生して変なことになったりはしないだろうか…
…と期待が大きいだけに不安もちょっぴり。
麻生さくや

麻生さくや