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祈りの幕が下りる時のたいのレビュー・感想・評価

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)
4.1
興奮★★★★
衝撃★★★★★
感動★★★★★
音楽★★★☆
映像★★★

こんなにも美しい親子愛がかつてあっただろうか。「親子の絆」の究極のかたちを目のあたりにしたボクは、流れる涙を止めることができなかった。相手を思いやる気持ちが極限まで高まると、人はここまで強い覚悟を持って行動することができるのか。愛しさと切なさで心をぐらんぐらんに震わされてしまった。これほど泣ける映画だとは思っていなかった。

親子愛に涙するだけでなく、真相に辿り着くまでの捜査の過程が小気味良く、サスペンスものとしても秀逸だった。とにかくシナリオが重厚に練られていて、あっと驚く発見や、思いがけず結びつく伏線など、さすが東野圭吾という出来栄えだった。加賀恭一郎シリーズのラストを飾るに十分すぎるほどの作品。
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