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グレースフィールド・インシデントのUKIのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

最近有名どころばかり観ていてB級映画不足だったので、こちらを観賞。
隣に「ディアトロフインシデント」並んでたし、期待する方がおかしいですよね。(失礼)

主人公は事故で子供と左目を失った男性。
義眼にカメラを仕込みつつ、
復帰前にパーっと楽しもう、ということで上司の別荘を借りてパーティを開くことにしたのだが...。

・導入はとにかく明るい感じで、とってもB級的な雰囲気が良い。
そしてありがちななにかが落ちてくるシーン。
「エクストラ テレストリアル」にとても似てる。
で、お決まりの森で何かに襲われるシーン。
残念ながら、映像が綺麗すぎてなんとなく臨場感が薄い。

目の中に入れても映画みたいに綺麗に撮れてしまう。
そう、iPh◯neならね。

・ビッグフットのくだりはいらない。
序盤での真相をぼかすためのミスリードを誘うギミックなんだろうけど、残念ながら全くといっていいほど機能していない。
「衛星が破壊されて...」とか、森に落ちて来た不思議な物体...とかで観る側は「あ、そっち系ね」ってわかりますから。

・めちゃくちゃ不思議な現象起きたり、静かなとこからドーン!みたいな演出はもうこれぞB級って感じで◎。
チラチラと見切れる存在も、めっちゃCG感丸出しで良い。笑。

・見所である森のシーンに緊迫感がない。
素晴らしい見本があるのになぜ学ばないのか。
焦ってるのになぜそんなにちゃんとした映像が撮れるのか。
もっと、こう、あるだろう!
手に持って走るからどこ映してるかわからないようになっちゃうとか、映像が乱れるとか!
手ブレ補正か!

・とにかく被害者ヅラの主人公。
自分がなにをして、こうなったのか全く顧みない。途中から観ているこっちが
「ああ!あの石だよ!さっさと返せよ!」
となることうけあい。
奥さん連れ去られても背負って走り続ける姿はアホすぎる。

・結末はこの手の映画には珍しくハッピーエンド。
誰も犠牲者が出ないエイリアンものは本当に珍しい。
未知の生命体の命の交流を見せられるとは思わなんだ。
つか、赤ちゃん落っことすなよ!って一瞬突っ込んだんだけど、多分衛星にぶつかったショックで落ちてしまった的なアレかと気付きました。

・最後に目に仕込まれたカメラ。
新鮮かと思いきや、「V/H/S ネクストレベル」で我らがアダム・ウィンガードがやってますからね!
「義眼カメラなのになんかイマイチ...」と思ったあなた、それ合ってます。V/H/Sにあって、この映画にないもの。
それは“瞬き”です。
目の中に入ってるのに、
しかも別カメラ視点で主人公が瞬きしてる姿が写っているにもかかわらず映像にそれが反映されてない...詰めが甘い!

なにはともあれ、意外と楽しめたB級映画でした。

んっとねー、
「エクストラ テレストリアル」と「ブレアウィッチ」を足して、
エイリアンの凶暴さ引いて、
親子愛をひとつまみ入れて、
4倍希釈した感じの映画。
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