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ミスター・ノーバディのaraのレビュー・感想・評価

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)
4.9
・2092年、世の中の人類は不死となり唯一不死ではない只の人間の主人公を中心に物語は進む。彼は過去を思い出せず、周囲は思い出させようとする(不死じゃなくなる前を知りたいがため)
・序盤から何が起きているかパニック!観ている者を主人公と同じ心情にさせ、世界観に入り込ませるのが巧かった!!
・目線の撮り方、心情に合わせた色使い、早送り、巻き戻し、かなり好きな感じの映像だった!ヘアメイクも!
・催眠シーン笑ってまうw 顔芸w
・生まれる前は誰もが先がどうなるか知っていて天使にそれを忘却され、親を自ら選んで生まれてくる…ってゆー(設定)話どこかできいたことある〜
・台詞1つ1つが面白くて興味深い
・人生は選択の繰り返し、これを題材とした作品いくつも見たけどものすごく面白かった!!
・火星の件が最後まで見てもよくわからない
・話も時代もぽんぽん飛ぶからよく見ないと難しい、けどそれがポイント!
・エンディング良き!拍子抜けするくらい物語の軸と真逆!
・選曲イイ
・ジャレッドレト好きだ〜
・バタフライエフェクト好きな人は好きだと思うな〜

以下はネタバレ(とゆーより考察)





それぞれが並行世界で起きている話か、1人のバタフライ効果の話か、創られた話のどれかだと思いながら見てたがやはり最後まで見ると創られたものだとわかりました。
しかもちょーど人生の分岐点に立った頃の自らによって。
ニモ・ノーバディは何者でもないわけではなく何者にでもなれる存在。誰だってそう。
どんな選択を描いても最後は死や不幸を選んでいたが、そうじゃなくどんな選択をしようと君は君だと、先がわからなくとも生きろと。

「なぜ僕は僕で、他の人じゃないの?」
「過去は思い出すのに、未来はちがう。なぜ?」
幼少期のニモの言葉に全て詰まっていたような気がする。


観ていくうちにテロマー化(永久再生=不死)を開発したのはニモなのかなとかも思ったけどこれは考えすぎだったかしら〜

久々に考えながら観た!面白かった!
エンディングが本来はニモにとって不幸(だったであろう)シーンが幸せへと逆行していって、暗い物語ばかり創っていたニモが幸せを創造したんだな〜と思うとほっこりした。
色々な選択肢を考えてはみるけど、結局どーしたら自分は幸せなのか、本能的にわかっていたかのようなラストでした。
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