Sunny

ある女流作家の罪と罰のSunnyのレビュー・感想・評価

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)
4.2
出版社からも見切りをつけられてしまっている伝記作家が、仕事をクビになり、家賃や猫の治療費を払えなくなってしまったことと図書館の本の間から過去の有名人の手紙を偶然見つけたことから始まる、転落ストーリー。

孤独とひねくれた性格から、猫以外に心を開けなかったり、傲慢さから、自分の実力の発揮の仕方を間違えたりと、悲しくなるほど誰にでも起こり得る人生背景に、胸が痛くなった。

性格的に信頼の積み重ねができなかったり、高すぎるプライドを捨てて自信を持つきっかけがなければ、才能に光が当たることは難しいのだろう。実話であるがゆえに、人間性についても深く考えさせられる作品。

舞台がニューヨークなだけに、地味な登場人物とは対照的に、音楽が妙にオシャレ。
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