紫音

劇場版 フリクリ オルタナの紫音のレビュー・感想・評価

劇場版 フリクリ オルタナ(2018年製作の映画)
3.5
フリクリ入門、といった具合には話が分かりやすくてシンプルでした。角を削って丸くなった感じ。

フリクリっぽくないと言えば確かにそうかもしれませんが、それはOVA版と比較したらの話であり、今作の「オルタナティブ」という副題からも考えられるように、素直に「もう一つの新しいフリクリ」として見れば良いのではないかな、と思います。

新井さん演じるハル子もいつも通りフルスロットルなので見ていて楽しかったです。アクションシーン等動きのある所は、セル画の味が無くなっているのは寂しいですが、IGさんよくやってくれた!と言いたいですね。(まぁOVA版にも関わっていたので当然といえば当然…?)
あと要所要所に有名アニメへのオマージュやパロディがあったので見ていて楽しかった…!ガイナックス成分多めで良かった😊

今回ハル子に振り回されるのは、主人公カナを含む4人の女子高生グループで、今後の進路について考えていかなければならない時期に頭を悩ませていました。
『いつまでもこの時が続けばいいのに……このメンバーで一生楽しく遊んでいたい……!』
そんな思いとは裏腹に、時間というものは流れて大人にならざるを得なくなってしまうのが現実というもの。そんな姿を見て、大学3年である自分にも重なるものを感じて心が痛くなってしまいました…。大人になりたくないけど、ならないといけないんだなぁ……辛いなぁ……😨

しかし120分越えは長かったなぁ!構成的にもOVA4〜5話分くらいを一気に魅せられた感じだよほんとお腹いっぱいです!
紫音

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