劇場版 フリクリ オルタナの作品情報・感想・評価

「劇場版 フリクリ オルタナ」に投稿された感想・評価

フリクリの形をした何か…ただのオルタナだと思って観たとしてと微妙
SHOTAISM

SHOTAISMの感想・評価

3.1
フリクリ好きな人の為と言うより、ハル子さんが好きな人の為の映画

酷評も多かったので、あまり期待せずに鑑賞。

早い話、個人的には面白かった。女子高生4人の嫉妬や喜び野望と友情の日常の中にチラチラと現れるハル子さん。人間の醜い感情を爽やかに描いていたり、完全にスッキリさせないところが現実味を感じさせる

見所はアニメーションの動きの良さと、キャラクタの見せる様々な表情。どちらも制作に時間をかけてこだわっているのがとても分かるのが良かった。

キラキラでドロドロ、でも悪くない。
近々プログレも近くの劇場で上映するのでチェックします
紫音

紫音の感想・評価

3.5
フリクリ入門、といった具合には話が分かりやすくてシンプルでした。角を削って丸くなった感じ。

フリクリっぽくないと言えば確かにそうかもしれませんが、それはOVA版と比較したらの話であり、今作の「オルタナティブ」という副題からも考えられるように、素直に「もう一つの新しいフリクリ」として見れば良いのではないかな、と思います。

新井さん演じるハル子もいつも通りフルスロットルなので見ていて楽しかったです。アクションシーン等動きのある所は、セル画の味が無くなっているのは寂しいですが、IGさんよくやってくれた!と言いたいですね。(まぁOVA版にも関わっていたので当然といえば当然…?)
あと要所要所に有名アニメへのオマージュやパロディがあったので見ていて楽しかった…!ガイナックス成分多めで良かった😊

今回ハル子に振り回されるのは、主人公カナを含む4人の女子高生グループで、今後の進路について考えていかなければならない時期に頭を悩ませていました。
『いつまでもこの時が続けばいいのに……このメンバーで一生楽しく遊んでいたい……!』
そんな思いとは裏腹に、時間というものは流れて大人にならざるを得なくなってしまうのが現実というもの。そんな姿を見て、大学3年である自分にも重なるものを感じて心が痛くなってしまいました…。大人になりたくないけど、ならないといけないんだなぁ……辛いなぁ……😨

しかし120分越えは長かったなぁ!構成的にもOVA4〜5話分くらいを一気に魅せられた感じだよほんとお腹いっぱいです!
mihane793

mihane793の感想・評価

4.5
オルタナを見て大はまりしてOVA→プログレと見ました。フリクリを見始めるのにいいと思います。

このレビューはネタバレを含みます

【以下、初見の感想箇条書き】

世界の終わりと青春の終わりを掛けている設定は面白かった。
またフリクリ特有のオマージュネタもチラホラと(浦安鉄筋家族?とかペコちゃんとか)もいつも通り。ただ今回のは前回みたいな監督の好きなものが出てたのかが疑問。つまりタランティーノ的な映画の作り方なのか、ということ。
テーマ性自体がいわゆる女子高生日常系へのアンチテーゼ?になってるのかなぁ。終わらない日常に対して、主人公が終わりを受け入れて日常に戻る、という。とはいえ、火星に移住成功してるのは胸糞悪かつまたなぁ。

あとハルコの行動原理がイマイチ掴めなかった。元々、分からんようになってたけどアトムスクを追っているのかどうかははっきりさせた方が良かったのに。結局、前作でヒッチャカメッチャカにするもの誰かを救うとか関係なく自分のエゴ、アトムスクのためだったわけだから。なんかオルタナのハルコはいい人って感じ。
上の論点から派生して主人公とハルコの関係もよく分からない。ナオタは思春期の恋心を利用され、とにかくしゃぶり尽くされるくらい利用されるわけだけど、カナは利用されてることが明白なくらい利用されつつもハルコにお姉さん的な感情を抱くし、ハルコもカナに対して優しく振る舞う。
前作のラストはメディカルメカニカの手にあったアトムスクが宇宙に飛び立ってそれをハルコが追うという感じで、本当に星がどうなろうと良かったのに今回は星を救おうとして、優しいじゃん笑
これはガイナお得意のパラレルワールド的な裏設定なのか。今回はガイナじゃなくIGだけど。
とりあえず武器のギターがムスタング🎸なのはあずにゃん効果なのか。
伏線の張り方はOVAに比べてあまりない。OVAは本筋と関係ない小ネタの伏線も多かったからそこも含めて重厚だった。やはりOVAで何回も観てもらうことに主眼が置かれるのと、劇場で観てもらうのとでは作りが違うということか。
六部構成だが主人公グループ4人のそれぞれに一話づつ。
ヒジリーの回はOVAのミナモリの回を彷彿とさせるテーマ性。大人ぶってるやつが子供に気がつく。
5話目で大きく話を展開させるのも、6話で主人公が塞ぎ込むのもOVAと同じような話回し。
OVAが1 フリクリとは 2 マミミ回 3 ミナモリ回 4 アマラオという新キャラで話を広げる 5 これまでの主人公の認識を大転換させる 6 1話に戻りつつも最高潮クライマックスという話数の分け方だった。
5,6の展開は似た感じですごい好きだけど、それまではイマイチ位置付けが分からなくて伏線を張るには丁寧すぎるし、あと5話のペッツが佐々木のことが気になってた伏線が思い返せなかった。色々あとから見直せれればいいけど、それも無理ならあの展開の説得力がなくなるんじゃないかなぁ?
あと4話の必要性がイマイチ分からん。佐々木との伏線も少ない。1話の冒頭だけだし。
ラストは「事象の地平線が!」みたいなセリフ+カナのN.O.覚醒状態が完全にトップをねらえ(またトップをねらえ2)であった。ラストはやっとSFっぽくなりました。
ラストのN.O.の力で地球🌏を複製?ではないけどパラレルワールド的なものを呼び起こしたということ?なのかな。
その上でラストのブラックホールの移動でラハルとジンユに分かれた、ということなのかな?
てか、前作の全てを飲み込むN.O.の力はアトムスクの力だったけど、カナ=アトムスクの力となる理由がよく分からんかった。
前作はよく分からんけど裏で筋を通してたからな。

あとthe pillowsの歌がセリフと被って聞き取りにくかった。My Footは動画だけだったけど、6話のFool on the Planetはあの使い方は良くない。OVA2話のハイブリッド・レインボウ的な使い方、Can you feel!のサビの部分が一気にくるあの感じがないのもなぁ…。
あと次回予告は是非ともLast Dinosaurに合わせて、あのよく分からないセリフの連打を入れて欲しかったなぁ。

個人的には主人公のカナと同様で鈍臭いところがあるので人間関係で困ったことは多々あるのでなんや感やで主人公には共感して観ることができた。
アグレッシヴな表現は減ったけど確かにフリクリだと思った
けど他の人のレビューのフリクリっぽい紛い物と言うのもわかる

孤独なおっさんなので女子高生グループの話でよくわからない部分は多かったけど、
それでも思春期のあれこれに触れているのは観てて楽しかったし最後はグッと来た
TKT

TKTの感想・評価

3.0
OVAシリーズが好き故に期待感が空回りした。
映画用にポップでキャッチー、健全に寄せられていたのか、往年のGAINAXが描いた少年少女の屈託も、ハルコさんのあやしげな魅力も今作にはあまり受け継がれてない感じ。ターゲット層広めでカドがなくぼやけてる。映画の尺で、観客が疲れないようにするには多少仕方なかったのかもしれない。
楽しめたのは、ピロウズの音楽と各話の演出の違い、作画の面白さで、プログレの方も見たいと思うには充分。
【ブログで紹介してマスク!!】
https://ameblo.jp/masked-ryoma/entry-12414470419.html
「フリクリ」の続編っていうよりは…って感じ。
作画は普通によい。ただ、なんかそこまで脚本の細部が作り込まれてない気がした。女子高生は制服のままとか、深夜までとかバイトしたりしないし。それがまたいいのかもだけど…
「フリクリ」前作にあった不健全さやネガティブなリアリティはなく、多少前作のレールに乗ってはいるものの「えー?!ちょっとちょっとちょっと」「ナニコレナニコレ」と観てる側から突っ込むような破茶滅茶展開はなし。
女子高生友情モノ好きな人にはハマるかも。
satoshi

satoshiの感想・評価

2.4
はじめに

 「もう、ギンギンじゃんかよ」

 「もう」というか、20年くらい前に発表された前作からして「ギンギン」だった『フリクリ』。私はリアルタイムで見たわけではないですが、アニメに興味を持ち始めたときにレンタルで見ました。初めて前作を見た時は「何じゃこりゃ」と思いました。ハチャメチャな設定とストーリー、そして目まぐるしく変わる映像で、これまで見たどのアニメとも違い、困惑したのです。見終わった後は「勢いが凄いアニメだったなぁ」という印象があり、それだけに新作を制作すると耳にしたときは驚きました。「あれをもう一回できるのか?」と疑問に思ったためです。しかし、あの頃よりはアニメも変わってきました。当時からしてハチャメチャだった『フリクリ』を2018年の今、どう作るのか、に興味が湧き、鑑賞しました。


前作『フリクリ』

 本作の感想に入る前に、前作についての話を少しします。本作の公開に合わせて、Amazon Primeで前作が全話見られるようになっていたため、再度視聴して見てみたのです。

 視聴して驚きました。これは確かに凄いアニメでした。昔視聴した時の印象通り、ストーリー展開はハチャメチャです。ですが、全話通して1本の確かな線があり、それを必要最小限の台詞と展開で見せているのです。また、要所要所で流れ、場面を盛り上げるThe Pillowsの楽曲の使い方の見事さ。さらに、各話に現れるスタッフのやりたい放題な演出は確かにハチャメチャですが、それは上辺だけではなく、メリハリの効いたカット割りとか、テンポのいい戦闘シーン、目まぐるしく変わるアニメーション表現など、それらはアニメーションの自由さと楽しさを表現した結果だったのかなと思います。

 こういった印象を持った上で本作『オルタナ』の感想を書くと、よく言えば『フリクリ』の二次創作、悪く言えば『フリクリ』である必要が全くない残念な作品でした。


『フリクリ オルタナ』の感想

 本作の主人公は4人の女子高生です。彼女らの夢とか友情とか青春の悩みとかモラトリアムを描きます。そして完全な「非日常」であり、「外部」の存在として出てくるのがハル子。これだけ聞くと、前作と同じような気がしてきますが、それは表面上だけです。

 前作はナオ太という「普通のことしか起こらない」と世界を覚めた目線で見ようとしている少年が、「非日常」であるハル子という自由奔放すぎる存在に出会い、惹かれていくことで「日常」が破壊されていく面白さがあったと思います。ハル子の自由奔放さは、劇中では必要不可欠でした。

 ところが、本作に関しては、まずハル子がいる意味がまるで無い。内容は4人のメインキャラだけで成立するのです。例えば、2話でハル子が果たした役割は聖の彼氏を奪ったくらいです。でも、これ別にハル子である必要なくね?後、もっとひどいのが3話で、4人だけで話が完結していて、ハル子が出てくる意味がまるで無い。最後に無理くりに出てくるけど。このように、ハル子がいなくても本作は成立してしまうのです。

 ではハル子はどう活躍するのかと言えば、前作にも少しだけあった「おせっかい焼きお姉さん」的な部分のみの活躍です。目的のためならば星1つどうなっても構わなかった彼女ですが、本作では具体的な目的は明かされず、ただ女子高生に助言したり関係を引っ掻き回したりするだけの存在になっています。これでは何が何やらさっぱりです。

 また、前作の大きな見所だった自由なアニメーション表現ですが、それも「形だけ」です。最初の4人の会話を画面を分割しまくって見せたときは少しおっとなりましたけど、以後は普通のTVアニメ並みの絵が続き、そのまま終わります。途中で他作品のパロディとか変なラップとか見せますけど、別に嬉しくないし、意味もない。アクションも平凡だし。「形だけ」です。

 「形だけ」と言えば、The Pillowsの使い方も問題です。前作はMVかと思うほど素晴らしい使い方をしていましたけど、本作は殆どアリバイ的と言ってもいいレベルで、垂れ流しているだけです。戦闘中になった時はSEで音楽が聴きとれないし、終盤でかかっている音楽に合わせて「海」を歌いだしたときは正気を疑いました。

 後、上映形態的に仕方がないのですが、OVA6話分を一挙上映しているので、同じ展開が続き、途中で飽きが来るのも問題ですね。

 ただ、ここまで書きましたけど、実は私は少しは楽しめたクチで。というのも、本作をかなり早い段階で「これは女子高生4人のSFジュブナイルなんだ」と自分に言い聞かせたためです。『フリクリ』にそこまで思い入れが無いこともあって、そう思い込めば、楽しめないこともない作品でした。でも1800円払って観るものではないと思う。TVでやってたらながら見するくらいかなぁ。
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