ま

トップガン マーヴェリックのまのレビュー・感想・評価

5.0
1秒目からもうトップガンでテンション爆上がりした!話題だし見に行っとくか〜くらいだったけど、1秒で前のめりになった。すごい。前作を忠実に再現しつつも引きずりすぎず、続編として完璧な仕上がり。
最近ちょうど昔の映画とかのプロットのシンプルさについて考えてて、今は要素盛り盛りで複雑にしないと成り立たない時代だよなと思ってたんだけど、非常にシンプルなプロットで構成されていてびっくりした。ここまでよく整理されていて、しっかり見所もあれば今の時代にも十分成立するんだなと。でもそれってすごい難しいことだよな。絶妙な足し引き。
なぜ今トップガン?今どき戦争もの?戦闘機?ってかんじだけど、「今は無人戦闘機が〜」みたいな話でなるほどな〜と。科学技術でもない、スーパーパワーでもない、あくまでも人間そのものの力でどこまで闘うかってことなんだろうな。昨今の、大量のマーベル映画で溢れるハリウッドへのトムクルーズなりのアンチテーゼにも思える。今はCGでどうにでもなる時代、正直トムが体を張る必要なんかなくて、彼のキャリア的には限界が見えてるはずで、、まさにマーベリックと重なるんだよね、、、。これは「トムクルーズの存在意義」をかけた作品だったんだろうなと想像するのも容易い。そしてトムは見事に証明してみせていて感無量!あの頃と変わらない、いや、あの頃以上のアクションスターでした。さすがに取ってつけたようなロマンスはもういいよ!と思ったけど、それも含めてトムクルーズではあるからな…
やっぱさ、どこまで行っても戦争なのがう〜〜ってなってしまうんだけど、それと同時に、かっこいい!という興奮がすごくて…それってすごく考えものなんだけど、これがハリウッド映画としては大成功なんだよね。この前やってた世界サブカルチャー史で「アメリカ的な生活こそが無自覚なプロパガンダである」みたいなことを言ってたのを思い出した。
ま