一言で感想を言うならば、「めっちゃダイビングしたい!!!」に尽きると思う。
潜って撮った海の中も、上からドローンで撮影した海面も、ほんとに神秘的で、「きれい」って言葉では足りないくらい。去年ダイビングのライセンスをとったときの感覚が、じわーっと沸き起こってきて、今すぐにでも飛んで潜りに行きたいくらいの気持ちに駆られた。
でも、そんなシンプルな思いが、結局は「ここを守りたい」っていう気持ちの基盤なんだってことも、映画を見進めるほどに感じる。
ニュースで流れる沖縄基地反対運動の様子って、結構激しく抗議をして、警察とぶつかっている…っていうイメージが強くて、その中にいる一人一人の姿や思いは、どうしても見えづらい。似たような「画」に、”慣れ”てしまって、あまり目を向けなくなってた自分がいるのも事実。
でも、この映画で映し出されている人たちは、すごく柔らかくて、愛があって、むしろ、私たちが現代文明の中で見失いがちな大切なものに、ふと気づかせてくれる感じ。それはたぶん、監督の温かな眼差しだからこそ、映し出せたもののような気もする。
押し付けがましくなく、美しく、柔らかく、でも、じんわりと考えさせられて、何よりも、沖縄に、辺野古に、行きたくなる映画だと思う。