ゆう

さよならの朝に約束の花をかざろうのゆうのレビュー・感想・評価

4.2
岡田麿里さん初監督作品ということでかなり気になってた作品。P.A.だし、映像も期待してた!(メモ: 岡田麿里さんと美術監督の東地さんは凪あすコンビ。凪あすのメインスタッフ集結したみたい)
そして期待を裏切ることなく、話には感動させられるし映像美術は美しいしで、素晴らしかった。愛情と時間と向き合うはなし。
こういう感動もの弱すぎてほとんど泣いてた…終盤は嗚咽の声おさえるのに必死。序盤でこの設定っはずるいって思ったし、たたみかけるような回想シーンもずるい!

主題歌が美しい。エンドロールはどっぷりと余韻に浸った。多分みんなそうで、立ち上がる人はいなくて、静かに鼻のすする音があちこちから聞こえてきた。

鑑賞後は、バッドエンドではないけどハッピーエンドと言うほど幸せな気持ちではなくて…救われたって気持ちかな…
美しいだけのストーリーじゃないから、悲しい部分が後々響いて思い返すと辛くなった。


以下ネタバレ含




話の軸ではなかったけど、レイリア、クリムのことを考えると本当に胸が痛む。レイリアは、仲間はみんな死んでしまったと思いながら孤独に生かされて、自分の娘にも会わせてもらえない悲しさと怒りはどれほどなの… 自分の記憶の中の娘(赤ちゃん)とうんと離れた少女を確認して、何を思ったの… 2週目入場者特典の座談会本でも少しあったけど、わたしもあれは自殺だと思った。自分は娘と生きていけないって悟ったのかなと。メドメル、お母さんのこと気にしてる描写あったけど、達観してたなぁ。
そして悲劇といえばクリム。好きな女の子が攫われて、子どもを生まされて隔離されていて、数年後救出しようとするも失敗。その後もレイリアを助けて一緒に暮らすことだけを考えて生きて、やっと会えたと思ったら拒絶。こんな最期報われなさすぎて苦しい。

エンドロール後の絵は、視力悪めのわたしにはしっかり見えなかったんだけど、そういうこと?どういうこと?素敵な絵でした。
ゆう

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