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アサルトガールズのHALのレビュー・感想・評価

アサルトガールズ(2009年製作の映画)
3.1
自分は西のザック・スナイダーに対して、東の押井守、という持論を持っていたのだが、これはあながち間違いでもなかったのではないか。押井守もザック大好きってよく言ってるし。

映画が始まるといきなり『アヴァロン』の説明があり、この映画自体も全編ヨーロッパで撮っていたアヴァロン世界観(要はゲームの中のバーチャルな戦争)の日本(のサーバー)を舞台にしたスピンオフという感じ。低予算とかスケールの小ささを気にするとキリがない。押井守が好きそうな女の子や銃器の組み合わせ以上のものはないので、退屈もするが、ザックが『エンジェル・ウォーズ』でロボットサムライ何でもござれの世界観で遊んでいたように、突然戦闘機や戦闘ロボがごたごたやるバカバカしいオチも嫌いじゃない。特にずっと変な踊りを踊っていた黒い翼の生えた菊地凛子が波動拳を撃つシーンには感動しました。近年の宮崎駿や庵野秀明と違って、押井守の評価はイマイチ宙ぶらりんなイメージがあるが、こんな変な映画を撮ってるせいだというのと、同時にこんな映画を好き勝手にやる自由があるというのはなんとも言えない立ち位置を表している気もする。
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