怪物の感想でラストシーンがフロリダプロジェクトに似てるってコメントを複数見たので見てみた。
確かに似てる。
エスケープしてなんだか希望に溢れてるようにも見えるけど…いや待て、でもここから戻ったら生活は続くし、現状何も変わってないよねっていうある意味冷酷な現実を突きつけられる所も似てる。
なんて言っていいかもう分からないというか…貧困ゆえに人としての最低限のモラルも何もなく今の瞬間ただ生きてるだけの、どうしようもない感じ。それがムーニーにも当たり前のように連鎖していてまだほんの子どもなのにろくな事をしない。ムーニーの母親も同じように育ってきたんだろうと想像できる。
この作品見ていて坂元裕二のwomanってドラマ思い出した。womanとこの映画の違う所は必要以上に母親を可哀想な存在として描いていない所かな。これが今のアメリカの貧困層の母親なんです、可哀想で終わらないでちゃんと考えて下さい、と突き放して私達に投げかけてる気がする。そういう所も怪物と似てるかな。
邦題に真夏の魔法と付けたのは何故？…そうか逆説的な意味で付けたのか…？だとしたら邦題含めなんか残酷w
ポスタービジュアルのイメージとはだいぶ温度差のある厳しい現実を見せ付けられるシビアな映画だった。
