見終わった後の余韻がハンパないです。
はたから見れば、劣悪な環境で育っている子供達なのですが、子供でしか味わえない夏の楽しさを、体全体で思いっきり感じているのが、めちゃくちゃ伝わってきました。自分も子供の頃、こんな感じだったなぁって。
(ムーニー達みたいにあんなに悪ガキではありませんでしたが…😅💦)
ただ子供達が楽しそうであればあるほど、大人の悲惨な現実が切実に浮き上がってきます。
モーテルの管理人(ウィリム・デフォー)が、そんな現実から少しでも子供達を守ろうと、現実的な処理を淡々とこなしていて、もっと彼みたいな人が周りにいてくれたら…と思わざるを得ませんでした。
ムーニーの母親は無教養で酷い母親ではあるけれど、決して愛情が無いわけでは無い。
ただ負のスパイラルの中で、上手く生きていく術がわからないだけなのでしょう。
そのスパイラルを断ち切れる環境を作っていかなければいけないのだと、この作品を見て強く思いました。