せなか

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のせなかのレビュー・感想・評価

3.8
なんか勝手にゾンビ物かと思っていたのだが、全く違った。
パッケージや題名が似合わないパターンの作品。

ボビーが始終いいやつで、彼と結婚したい。でも絶対妻に苦労させるタイプ。結婚即離婚。
鳥を退かすシーンとソーダおじさんのシーン、向かいのモーテルとの交渉シーンが好き。

こういう暮らしって楽だし、子どももまあ楽しいんだろうね。でも社会のなかで社会の一員としては暮らせない。世界は社会でできてるから。夢の国で暮らしていけるのは子どもだけだから。大人になるって、社会で生きるって、大変よね。ほかのママたちは、貧しいながらもちゃんと世界で生きてる。
最後唐突って思ったけれど、彼女たちは、どこまでも子どもの、夢の国って考えると何となく。それだって世界の一部で、つまりは社会の一部で、そうやって出来てる偽物の国なわけだけど、子どもだから。
最後ムーニーの手を取ったのがスクーティじゃなくてジャンシーだったのは、ジャンシーの方がまだ子どもで、純粋で、夢の国に近い存在だったからかなと思う。
せなか

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