こべこべ

ヴェンジェンスのこべこべのレビュー・感想・評価

ヴェンジェンス(2017年製作の映画)
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なんの前情報も無く鑑賞した。まったく知らない映画だし、ほかに観てる人がいるのかも分からない映画で、作品としての完成度もかなり低い。ニコラス・ケイジのリベンジアクションものかと思ったら、母子家庭がトラウマから再生するドラマの傾向が強く、そこで混乱してしまった。だが、作品には相応しい器が用意されているとすれば、本作はその器にちょうどいい量のご飯が盛られている。序盤、ティーナが意味もなくお尻を振るダンスをした時点で、観客はそんなに真面目に観る必要のない映画だと悟るからだ。また脚本もチグハグだが、作り手がとても誠実に作品と向き合っているのが分かる。面白いかどうかで言えば面白いし、好感が持てるかどうかで言えば好感が持てる。だが完成度が低い。そんな映画だった。
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