人って人の幸せあんまり好きじゃないと思うんです。根底では。
何かストーリーがあって初めて興味を持つもので、ただただ幸せを見せつけられるあるいはのろけられると相づち打つけど聞いてない、みたいなそんな感覚が続く作品。
断片的にいちゃつく思い出見せられてもなんの脈絡もないので、2人を全く知らない観客からしたら哀しみに同調出来ない。
一方悲しみの当事者は生きてるだけで彼のことを思い出して、その思考を止めるって動かず眠って思考を止めるだけ。
断片的なのは、考えたくないのに、無意識に思い出していて強制的に考えることをやめるから。
悲しみからほんのちょっと解放された時初めて泣くのもリアルな気がします。
当事者目線が強すぎて、観客の感情置いてけぼり、でもわかるという作品。
