福福吉吉

盗聴者の福福吉吉のレビュー・感想・評価

盗聴者(2016年製作の映画)
2.0
◆あらすじ◆
デュバルは保険会社に勤めていたが、解雇されてしまい就職先を探していた。ある日、デュバルあてにクレマンという男から国家機密にかかる盗聴記録の文字起こしの仕事が舞い込んでくる。デュバルはその職務に就き、黙々と仕事をこなしていたが、クレマンの部下のジェルファという男から指示があり、危険な仕事に巻き込まれる。

◆感想◆
国家機密の盗聴記録の文字起こしの仕事に就いてしまった男が危険な男たちに狙われる作品となっており、静かなストーリーの進行の中で人知れず国家的な事件の裏側を知ってしまう主人公が追い詰められていく姿が印象的でした。

主人公のデュバル(フランソワ・クリュゼ)は生真面目で完璧主義者な一面を持つが故に、前職では精神的に病んで失職してしまいます。そんな彼にクレマン(ドゥニ・ポダリデス)から盗聴記録の文字起こしの仕事を依頼されて引き受けてしまいます。このあたり、かなり設定が強引でデュバルの性格と行動が合致していないように感じてしまいました。

その後、クレマンの部下を名乗るジェルフォ(シモン・アプガリアン)が現れ、そこからデュバルはどんどん危険な方向に進んでいきます。

ストーリーが後半になると分からない部分が多く出てきて、何が起きてデュバルがどういう立ち位置になっているのかが分からなくなりました。元々、クレマンについて不明な部分が多い上に、治安総局のラバルトが出てきて、結局、デュバルの盗聴記録の文字起こしの仕事からかなり乖離した内容になって訳も分からないまま終わってしまいました。

私には難しい作品でした。途中から緊迫感のある展開だったのですが、理解していなかったのでそれを楽しむことができませんでした。

鑑賞日:2024年1月19日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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